自慢の給食

小学5年生の頃に進研ゼミをやっていた。
毎月届けられる厚めの冊子。各教科の授業ページのあとには読者投稿ページがあり、私はこれを楽しみにしていた。
あるとき、その投稿ページで『キミの学校の給食の自慢メニューを教えて!』という特集が組まれていたのだが、その中に「私の学校の給食には"桃のココアがけ"というメニューがあります。とてもまずいのでぜんぜん人気がありませんが、毎月出てきます」というお便りが紹介されていた。 投稿者のイラストつきである。自慢じゃなくて泣訴だ。 テンションの低い文の横には、憎しみこめて描いたのだろうか、黒く汚れた桃が乱暴に転がっていた。
そのお便りに対する編集部のコメントは「桃もココアもおいしいのに、それを一緒にするとまずくなるとはビックリです!許せないね!」。
「!」の連発に「!」となる私。



この3人を見ていたら、急にそんなことが思い出されて。