6時半に目が覚める。日記を書かねば。そう思いながら布団の中でBlueskyと旧Twitterを眺める。これといった話題もないのになんとなく30分ほど見てしまう。この30分で日記書けたな……と反省しながら起きて朝風呂。風呂をでて朝ドラ『ブギウギ』を見る。きょうの回から生瀬勝久が出てきた。
日記を書かねば。部屋をかたづけ、洗濯機をまわし、炊飯をしかけ、湯を沸かし豆を挽きコーヒーをいれ、仕事机を43型4Kテレビの前に移動してテレビと会社支給のノートパソコンをケーブルでつなぐ。パソコン用モニターを置けるスペースが家にもうないので、在宅勤務の日はこうしてテレビをパソコン用モニターにしている。パソコンを起動し机につき、コーヒーを飲み、手元のメモ用紙に「日記！」と書く。始業。
音声会議中に夫がシュトーレンの最後を持ってきてくれた。発言中だったのでピースして喜びを伝える。発言おわり、シュトーレンをかじる。買ってから2ヶ月経ったものだが、最後のひとかけまでいちじくが堂々と入っておりうまい。
午前中は、分割キーボードを使って仕事をしようとした。朱野帰子『キーボードなんて何でもいいと思ってた』に感化されていろいろ調べて年末に買った新製品だ。これまで4年使ってきた会社支給のキーボードに手がまだ慣れているので、新キーボードを毎日すこしずつ使ってなじませていく。
新キーボードは好きにキーを割り当てできるのだが、その割り当てが何かの拍子に解除されたようで、カスタムキーの↑と↓と←と→とHomeと EndとBは押しても反応がない（ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない）。それと、旧キーボードでは無意識に使っていたショートカットが新キーボードではどれに当たるのかいちいち考えないとわからない。つなげていない旧キーボードを膝の上で打って確認し新キーボードでそれを試す、みたいなことを2〜3度もやるうちに仕事にならないことに気づき、さっさと旧キーボードに切り替えた。また時間があるときに設定しなおそう。
昼休み。日記を書かねば。炊けたごはんをかきまぜる。レトルトのカレーを電子レンジに入れてドアを閉めたところ、電子レンジの液晶パネルが真っ暗だった。そうだ。1年前に買った液晶パネル操作式の電子レンジの液晶パネルが3日前から何も映らなくなったのである。土日にたまたまレンジを使わなかったので忘れていた。3日前にも生じた"1年間の保証期間を終えたばかりで壊れた解せなさ"がむくむくとよみがえる。
液晶パネルには何も映らないが、しかしなんと、この電子レンジにはスマホ連携機能がある。スマホの専用アプリからあたためメニューを選んで、電子レンジに送信してからあたためスタートボタンを押すと、スマホから指示したメニューどおりのあたためを開始する。このレンジが我が家に来たはじめの数日こそおもしろがって使っていたが、けっきょくレンジに物を入れてレンジのあたためスタートを押すためにレンジの前にいるので、レンジの液晶パネルから直接メニュー選択したほうが早い。とわかり、スマホ操作はたちまち使わなくなった。あたためが終わるとスマホに「あたため完了」という通知も届いたため、アプリ通知も切っていた。
この日のためにあったのか、スマホ連携機能は。
iPhoneに入れっぱなしにしていたレンジアプリを起動し、「600W 1分10秒」とレトルトカレーのパッケージ記載のあたため要件を入力して送信。レンジのあたためスタートボタンはスタンバイを示して光った。押す。
果たしてカレーはちょうどよくあたためられ、昼飯は切り抜けた。しかしいつまでもこの状態ではまずいのでメーカーの相談チャットから状況を伝え、案内されたとおり電源プラグ抜き差しも試したのち、出張修理しないとわかりませんねといった回答をもらったところで昼休みが終わった。日記を書けなかった。
19時にSMSで夫から退勤連絡がきたので「鍋焼きうどんが食べたいわね」と夕飯の希望を返信。賛同を得る。風呂に湯をため始め、また仕事に戻る。
帰ってきた夫が風呂に入り夕飯をつくるあいだも仕事をつづけ、「できたよ」の声で仕事をやめる。
鍋焼きうどんはかきあげ天もかまぼこも栃尾揚げも入って豪勢だった。あまりにうまくて、ふたりして土鍋を抱えるように食べる。くるしいほどの満腹に。
のろのろと夕飯のかたづけを終わらせて歯を磨くともう22時を過ぎており、「10分横になる。起きたら日記書く」と誓って布団にもぐる。そのまま7時間ほど横になる。
