本当のライフカード

いつもものすごく忙しくて、本当に、1日20時間ぐらい働いている友人。
友人は今日、ある客先へ行ってる最中に別件のお客様からのトラブル対応要請が出て、急ぎで予定外の場所へ行くことになったんだそうな。
しかし家に財布を忘れてきた、ということを、その移動中に気付いたらしい。
ポケットにはSuicaパスネットバスカードだけ。
しかもバスに乗ろうとしてバスカードを取り出したら「500」と「100」のあいだに穴が開いていて、片道ぶん乗れるのかどうかもわからなかったから、駅まで戻って小銭を作るためにSuicaで切符を買ってその切符を払い戻して小銭に変え、バスに乗り込み、なんとか客先に着くことができたんだそうな。
帰りはもちろんバスに乗れないので1時間近くかけて駅まで歩き、それで喉が渇いたので駅の中でSuicaで缶コーヒーを買ったんだと。
Suicaべんりだわ〜」と友人はのほほんと言った。かっこいい。


責任感が生み出す力ってすごい。
私なら、バス停で途方に暮れて、お客様に電話で謝っていたかもなぁ。


どのカードが切り札になるか選ぶんじゃなくて、切り札に、する。


私は今日も今日で、仕事でうまくいったこととそうでなかったことがあって、どちらのこともぼんやりと受け止めて雨の中を帰ってきたけれども、そうじゃなくて、環境や状況に揺れるんじゃなくて、いつでも少しでもうまくいくように力を尽くす。そういうふうに意識を変えていかなければ。社会人三年生。