レンキュウラスイチ

風呂の中でつらつらと思ったね。風呂はつらつら思うのにちょうど良い。
4月にはりきりすぎたんか、なんか息切れしちゃったみたいで、5月2日の夜は、本当は泣きながら帰ってきたんよね。「いろんなもの捨てて働いているつもりでいるけど、実はあんまり役に立ててないっぽいなあ」とか、「私以外の誰かがやったほうがもっと効率いいはずなのに、こんな私がお金もらって無駄な時間かけて要領悪く仕事してていいんだろうか」とか、めそめそしながら。
4月からの仕事は、今までとは違う視点やチカラが要求されとるんよ。たとえば今まで設計書見ながらトンカチ持ってトンテンカンと家を組み立ててた大工が、急に住宅メーカーの企画課に配属されて「新しい住まいから始まる新しいライフスタイルのご提案」を企画をすることになった、みたいな、そういう感じ。
最初の1ヶ月ははじめてのことばかりに興奮して「なんだ坂こんな坂、立ちこぎだってしちゃうし!だってこの坂のぼったら、もっと見晴らし良くなるんでショ!」て勢いで、長くなった通勤距離も連日終電もハイヒールも含め、ぜんぶ刺激として楽しむつもりでいたんだよね。でもそれらの刺激は坂をのぼってる実感があってこそ楽しめるんであって、なかなか坂をのぼれてない、ていうかペダル踏みはずしまくってないか私?と気づいたら、ドカーンと自信喪失。3月まで、片手でもできるほどに慣れた仕事をしてたもんだから、久々に「使えない自分」を痛感してコタエてしまったのでした。ま、シゴトだけじゃなくて、いろいろあって、やりばのない苛立ちをためこんだりもしてたしさ。
それで連休中は自分をいたわろうと、なるべく家から出ず人とも会わずに好きなだけ「くう・ねる・ビール」(ひどい)を徹底してたんだけど、寝過ぎたのか二日酔いなのか(ひどい)、頭痛がおさまらなくて、結果的に寝てるしかない連休になってしまった。頭痛だから寝て、寝過ぎるからカラダがだるい、っていう。今書いてみると本当にひどい。
だけど、5日の夕方にさまぁ〜ず見て「は〜、面白い!ステキ!芸人最高!」ってワクワクしたら、頭痛とかカラダのだるさがだんだん軽くなるのがわかって、帰りも地元の1駅前で降りて少し歩いたらよけいに体調良くなって。んで通り道のブックオフで漫画買って、帰って風呂ん中で汗かきかき水飲みながら漫画読んでニヤニヤして、調子良く「幸せはここにあるなりー」とかほかほか湯だってたら、そうか、アレ、五月病っていうんだったっけ、と思い出した。そしたら急に笑いがこみ上げてきて、汗かきかき、フガフガ笑って、べそべそ泣いた。水もいっぱい飲んだ。すっきりした。
ああもう、毎年のコトだとわかってんのに、なんでハマるんかいねーコレに。なんかコレのせいで、周りの人にも自分の疲れを押し付けてきてたかもしれないなあ。せっかく楽しもうとしてる人たちにも「無理しないほうが・・・」みたいなことを言って水を差してしまったような。申し訳ないことをした。
それにしても自分がwikipedia:五月病の説明文どおりの症状になってて、なんとも単純な人間で助かった。そりゃ「五月病ってコトなんで、頭と心のモヤモヤもぜんぶ気のせーい」ってわけにはいかないけど、いま私ひとりだけがこうなってんじゃないってWikiに説明されちゃあ、しょうがない。照れながら「すいゃせん(笑)」つって出直すしかない。
堕ちて2日半。さまぁ〜ずに引き上げられ、風呂で気づいて、残り1日。明日はいっぱい歩こう。意義のある連休であった。