ウンナン芸人道祭り

やぁやぁ、なんて素晴らしい番組が放送されていたんだ。 今のアパートではTBSに合わせると強めにゴーストが出て見づらいのだけど、そんなことどうでもいい。これ、保存版にしちゃおう。
ネタをやる手段が「モノマネ」「ショートコント」「モノボケ」「サイレント」「一発ギャグ」の5つだったけど、これはなかなか優れたセレクトだなぁと思ったよ(1分間でできる笑いの種類って限られるのだろうけど)。 特に「サイレント」や「モノボケ」は、演者がいかに観客の中の"経験の情景"を共有できるかという能力が試されてる感じがして、ツボに入ったときはシビレるように面白かった。
1分間という時間制限は 芸風によっては不公平になるんじゃないか・・・などと、冒頭のTIMの力技に笑いつつも ステージ後方を緊張の面持ちで囲む芸人たちのメンツを見て思ったのだけど*1それはまったくの杞憂だったよバナナマン!!あんたら何があっても面白くできちゃうんだな!惜しみない拍手を送ろう。本年初拍手だ。猫を越えてスパーッ。
それから、バッファロー吾郎のネタがしっかり見られてすごい嬉しかった。「森光子だと思って見てください」と言われて素直にそう思いながら普通の動きを見て「まさか森光子が・・・!」との想像上の意外性に笑うなんて。こんな高等な笑い、日本以外にもあるんだろうか。 私の中のバッファロー吾郎データなんて天然素材で止まってたのに(ひどすぎ)、今はあんなに斬新でオリジナルなネタをやっているんですねぇ。急激惚れ。ずるいや関西のみなさん。こっちにももっとバッファロー吾郎を見せてください。
最後のダチョウ倶楽部のおなじみ揉めコントも含め、大変素晴らしい番組でした。 スタッフに「安易に笑わないでください」とか事前に言われてるんだろうか、お客さんの中には頑なに「笑うまい」としてステージを蔑むような顔で見ているヒトもいたけど、制限時間が終了すると「わー苦しかったー」という感じで噴き出したりしていて、見てるほうも大変なんだなぁと思った。 芸人18組+1組出場だし、あのぶんだと結構カットされてたみたいだから、収録はずいぶんな長丁場だったろうな。お客さんもよくがんばったよね。
でもやっぱりなんといってもウッチャンナンチャンの仕切り&フォローが最高。 どのネタにも素直に腹を抱えて笑っていたし、不安な芸人にはしっかりイジッてあげていたし、初期段階で落とされた芸人にも「他に用意してたネタはあったの?」とかちゃんと振ってあげていて、うわーなんて優しいお兄さんたちなんだーと感激した。 脱落者には「はい、100円」と参加賞の100円を手渡すというルールも、落ち込んだ芸人をふれあいで救う(大げさ)ようで、あれはいい演出だ。100円を手渡すために必ずウンナンがネタ後の芸人に近づく必要があるから、自然と会話が始まって、そこで もうひと盛り上がりすることもあるもんね。
ナンチャンが、テレビ前で見てるみたいにネタを見ながらボソッと独り言を言っちゃうのも無邪気なナンチャンらしくて良かったし、ウッチャンも大好物の若手芸人に囲まれて若手サプリをぞんぶんに吸収できたんじゃないでしょうか。
また来年も見たい。

*1:TIMは時間が短いほうが有利な芸風ですね