タモリ倶楽部

「今日は曙橋に来てるのですが、このあたりはいい坂が多いですね」オープニングのタモリさん。念仏坂、合羽坂、梯子坂・・・と嬉しそうに指を折って数えるタモリさんの横から伊集院光さんが「そんなのやんないよ!」と登場。大きな伊集院さんのうしろにはにこにこと加藤ローサちゃん。


本日は坂特集、ではなくて「擬斗に学ぶ新ドツキコント!」。擬斗とは、映画・TVにおける殺陣およびアクションの振り付けのこと。要は「暴力の演技」。その技術をお笑いに取り入れていこうではないか、ということで今回は"15年目の若手"FUJIWARAが擬斗コントに挑戦。
FUJIWARAのコント「おかんと息子」のツッコミ部分にいろいろ擬斗を入れるのだけど、挑戦する前から原西さんがちょっと怯えてんの(笑)。


まずは軽いギャグから。息子の「いってきまーす」に対しておかんが「おかえりなさーい」、息子が「いってらっしゃいやろ!」とツッコむやりとりに擬斗を入れてみる。
擬斗の先生の指導では、この「いってらっしゃいやろ」のときに息子がおかんの首根っこをつかみ、そばにある冷蔵庫の冷凍室へおかんの頭をぶち込んで勢いよく扉を閉める、という流れに。いや、そこまでされるほどおかんに罪はないよ(笑)? 「頭を守るために手で扉を受け止めなさい」など先生の指導もあり。
その後、ボケが出るたびに顔の急所を押さえられたり、台所の流しに投げ込まれたりと、か〜なりバイオレンスなコントが。擬斗ツッコミが入るたびに原西おかんが苦痛の表情になり、いったんコントの流れは止まるんだけど、でもすぐに持ち直して果敢にも次のボケをかましていくっていう、このおかんの勇気はなに。
タモリさんも伊集院さんも「この(痛みに耐えてから持ち直すまでの)クールダウンが新しい笑いだ」と絶賛。ローサちゃんは「コントに迫力が出た」と喜んでいた。


そのほか、鉛筆で顔を刺す、髪の毛を掴んで頭をちゃぶ台にぶつけ擦る、腕を反対側に曲げる、胸元へ飛び蹴る、目を突く・・・など他愛のない親子の会話に次々と介入するバイオレンス*1。後半の原西おかんはツッコミをくらうたびに「・・・ごめんなさい」とボケたことを心から詫びているという。そんな新しい笑いに周りからは感動の拍手が。


この擬斗の先生に「プロの方でも怪我をすることはあるんですか」と伊集院さんが訊くと、「全身火ダルマで12メートルの高さから落ちたときは、さすがに腰をやっちゃいました」と屈託のない笑顔で凄エピソードを披露する先生。
それを聞いたタモリさん「よし、それやろう。"なんでやねん!"で12メートル上から突き落とすっていう、タワーコント」とFUJIWARAに提案。「タワーコントって・・・客はどこで見てるんですか」(原西)。


最後は階段のセットを前にしてエンディングを迎えていたのだけど、さすがに「階段落ちができたら俺、こっち方面(アクション)の仕事するよ」と原西さん、「本当にやらないんですね?」とのスタッフの挑発にも固くお断り。
しかし撮影終了後、親切な擬斗の先生は「階段落ちで簡単なやつは・・・」と説明しながらズダダダダとまっさかさまに階段を滑り落ちてみせていた。サービス満点。

*1:言うまでもないがすべて擬斗の先生の指導のもとでおこなっているので、一般人が中途半端に真似すると大変危険