鶴瓶が語る

 タモリングの掲示板で知りました、ここで鶴瓶さんがタモリさんについて語ってますよ、って。

 これは鶴瓶さんが主催する“無学の会”にタモリさんが出演した回の紹介コメントなのかな。文章に書き起こすべく多少の手入れもあったんだろうけど、これを読んで「つるべさん、話うまいなー!」って驚きました。
 たとえば、文字に書き起こしても話の置き方に違和感がないっていうのはやっぱり噺家としての能力なのかなぁ*1とか。タモリさんの芸風を言い得てる一言*2とかもさ、ただ親しいだけじゃ出てこないと思う。
 や、噺家としての鶴瓶さんはすごい、ってよく聞いているけれども*3、でも実際、テレビの尺で彼を見ると「え、え、え、何が言いたいの?」「それを言うために話を中断させたの?」とむきーっとなることもあるのでね。 でもこれって、伊集院さんがよく言ってる「テレビは10秒以内に面白いことを求められる*4」という感覚で私が見てるからであって、やっぱり笑福亭鶴瓶としていつまでも名前を呼ばれ続ける理由はあるんだよね。


 で、興味深かったのはこの「無学の会」に登場したそうそうたるメンツ。つるべさんの太くて深い人脈と好奇心のほんの一部、という感じ。

 これの、さんまさんの回の紹介話が面白い。ってかさんまさん、本当にプライベートでもエンタサービスを怠らないんだね。年賀状でまで笑わせてくるなんて。
 捨てられそうだったジミーちゃんを手元に残して育てたっていうのもちょっとグッときた。 先日行ったさんまプロデュース公演のジミーちゃんを思い出して。 ジミーちゃん、マシーンのように忠実にギャグを放ち続けてて、すごかったなぁ。観客の呼吸を見て・・・とかじゃなくて、暴走した拷問ロボットのように笑わせてくるんだもの。死ぬかと思った。


 ほかにもイッセーさんとか今ちゃんとか憲さんとか、「どんな紹介したんだろ?」と気になるメンツの名前がずらずらずらっと。これは素晴らしい。どこかに観にいかれた方のレポ、ないかしら。

ほぼ日に

『無学の会』紹介記事があったのであとで読もう。ぺたりんしゃん。
http://www.1101.com/teaforus/2004-11-09.html

*1:うんちくブック』で伊集院さんのベイブルースに関するうんちくを指して、後づけでいとうせいこうさんが「文字にそのまま起こしてもよどみのない、完成されている話術。さすが噺家」みたいな評価をしていて なるほど、と思いました

*2:「オチを言おうとしてるところに『目、細いね』とかぶせてくる」など

*3:春風亭小朝さんが「落語をはじめる方へ」という内容で話しているとき、「意外ですけど鶴瓶師匠の落語は本当に面白い」と言っていた

*4:だから十数分かけて聞き手と情景を作り上げていく落語はテレビでは受け入れられにくい、という話