ホリプロお笑いライブ vol.138 お台場SP

ハードロックな黒ジャケットでかっこよく登場の潤さんと、胸元にゴシック体で“三軒茶屋”と太く濃く書かれたピンク地Tシャツの松丘さんによるMC。なんですか松丘さん、そのTシャツは。欲しいよ(笑)。 潤さんの「三軒茶屋の何をアピールしてるの?」という指摘に、「だって俺、三軒茶屋に住んでるから」とよくわからない返答の松丘さん。しかも実際に三軒茶屋の店で買ったらしい。 それで「これからはこうやって自分の住んでる地域名がプリントされたTシャツが流行ればいい」という話に。「じゃあ俺は“学芸大学”Tシャツね」と潤さん。「お互いに住まいがわかれば、すれ違う人とも仲良くなれそうだ」と松丘さん。私も“阿佐ヶ谷”Tシャツ着たいわぁ。
ななめ45°は、思ったよりも早いスピードでメジャーになるかもしれない。動きも展開も、いい意味で「慣れ」ていて、若手を見るときの「まぁ・・・これからだよな・・・」という修行の余地などはあまり感じないかも。今まで見てきたネタだけを考えても、ちゃんとお金を払って単独とか見たくなるようなオリジナリティ&完成ぶり。ただ、誰でも始めたばかりのときは面白いものが作れるわけだから、次に求められるのは持続力ということで。 って、ほ〜らまた、誰ですか私は。
アクロバティック近藤公園のオキシジェン(覚えましたか?)は、もうこれ、お笑いのネタとかではなくて普通のプロレスの試合です。会場は大盛り上がり(というか心配したというか)。2人ともかわいい顔をしているので、テレビに出たらわりとすぐに人気でるかもしれない。けど、テレビに出る前に死なないといいな。
くつ下一足二足*1のツッコミ・橋詰さんは現在、マクドナルド「てりたまバーガー」のCMで甘酸っぱい恋を演じている、爽やかな男の子です。一方、ボケの新井さんは、出オチと言っても過言ではないほどのオモシロフェイスで、バランスのいいコンビ。ネタもテンポが良くて楽しい。
つぶやきシローの登場に、「うわぁ・・・」と少々どよめく会場。たしかに一瞬いろんなことを考えてしまいますが、しかしね、やっぱり彼はちゃんと面白かったですよ。もう彼を「消えた」と言ってはいけないな、と思いました。もともと大勢の中で声を張って前に出る芸風ではなかっただけ。小さな暗い箱の中で彼は、ひとり光に照らされながら、じわりじわりと笑わせてくれました。
スピードワゴン登場で、会場の盛り上がりは最高潮に。テレビ関係者のような人たちも、スピワゴを見るために直前になって続々入ってきたように見えた。 潤さん、どうしちゃったの?というぐらい惜しげもなくハイテンション。新ネタなので内容は書きませんが、いやーお見事でした。やんわり時事ネタだったので、近々テレビで見られると思います。お楽しみに。
バナナマンの登場時に信じられないような黄色い歓声が。いや、バナナマンの人気が信じられないのではなくて、このホリプロライブでそういう歓声を聞くのが珍しいなぁ、と思ったのです。いつもは、観客がバナナマンコントの一語一句聞き漏らすまいとして、妙な緊張感で静かになる傾向があるのですけれども、やはり会場がお台場ということもあって客層も多少違うのかしら。でもネタが始まったらちゃんとみんな静かになっていたので特に気になることはなし。騒いでいた客をも黙らせてしまうバナナマンコントの魅力はすごい。


友だちも恋人もいない土曜日、お笑いライブ目的のみで行くには、お台場は遠いし広いし気温が低すぎます。早くビジネス街の小さな小屋に戻ってきてください。

*1:これは・・・ロンドンブーツ1号2号を意識したコンビ名なんだろうか