高橋留美子展

高橋留美子展(松屋銀座)
良かったあ。カラー表紙絵やポスターの原画に生原稿。作品の素晴らしさと思い入れやなんやで鳥肌が立った*1し、絵や色遣いの傾向が変わっていくのを一気に見られたのも贅沢な体験であった。特に、淡いタッチの『めぞん一刻』時代から、アニメ的な色と線の『らんま1/2』時代へ移っていくあたり、見ていて鼻息が荒くなってしまった。名前入りの原稿用紙*2どころかネーム用の紙まで留美子オリジナルで「すげえすげえ」、"作者所蔵"の品の中にヤカンやら天道道場の看板やらあって「これ見ながら描いてたのかーっ」などと興奮してすっかり堪能。
私は『らんま1/2』の連載期に小学生〜中学生だったのでこの作品が一番思い入れあるみたいだ。出てくるキャラクターも彼らの衣装も『らんま』が一番好きだな。『らんま』のキャラってみんな派手な柄モノばっかり着てるんだけど、原画見たらその柄のひとつひとつが手描きだとわかってこれまた感動。あかねの着物の柄とか素晴らしかったなあ。
「有名作家34人がラムちゃんを描く!My Lum」って企画では、それがラムちゃんかどうかは別として原哲夫の妖しく美しい電撃美女が際立っていた。あずまきよひこのはラムちゃんとよつばのツーショットとかね。あと松本大洋のは掛け軸にして和室に飾りたいような渋いラムちゃんであったよ。
出口のグッズ売り場では30分も粘ってしまった・・・。だって今30年ぶんの"るーみっくワールド"を見てきたばかりなんだもん、グッズだって全部ほしいに決まってるじゃないか。大人だからなんでも買えちゃうけど、大人なので「限定ではあるが本当にほしいのか」「買ったらすぐに開封して使う自信はあるか」「ラムちゃんキュージョンって、そんなにラムちゃんじゃないぞ*3」などの自問自答を繰り返し、カゴに入れては戻して、それでもコマゴマと4000円ほど使ってしまった。でも悔いなし。
平日夜だったからか、落ち着いた大人しかいなくて非常に見やすかったです。行こうか迷ってる方はゼヒ。

*1:って表現するの好きじゃないんだけど本当にそうなったから書きます

*2:しかも何種類か作られている模様

*3:参考:http://www.runat.co.jp/kewsion/event_1.html