というわけで飛び交うバトンのひとつは今、私の手元にあります。
一気に全部書こうとすると考え込んじゃうから、仕事の合間に思いついたところから埋めていきますー。
☆Reading baton☆
- お気に入りのテキストサイト(ブログ)
「先見日記」
いとうせいこう/飛幡祐規/赤瀬川源平/伊藤ガビン/佐山一郎/しりあがり寿という豪華メンツが交代で書いているコラムです。特に具体的なテーマがあるわけでもなく、それぞれの書き手が、それぞれ自宅から仕事場から旅先から海外から、それぞれの得意とする手法で書いています。
私の当初の目当てはもちろん(何がもちろんだ)せいこうさんと赤瀬川さんとしりあがりさんだったのですが、ここで初めてしった伊藤ガビンさんという方のコラムが、友だちの日記みたいな気軽さで、でもやっぱりプロのモノカキのリズムがあって、読んでいて心地いいです。
ちょうど最近、このリーディングバトンの趣旨にあった伊藤さんのコラムがあったので紹介しておきます。
→伊藤ガビン(6月16日)「本棚の大きさ」
- 今読んでいる本
- 最後に買った本
- 好きな作家
- よく読むまたは、思い入れのある本
読み返しに迫るのはコレですね。
静かなる狂気とはまさにこのことですよ。『本の雑誌』でおなじみの沢野ひとし氏の意味不明コピーを集めて、本人含むオジサン4人(沢野ひとし/椎名誠/木村晋介/目黒孝二)が徹底討論する、という贅沢な本です。これを面白いと思える人と私は結婚したい。それぐらい私を形成するに大きな役割を果たしています。や、おおげさでなく。
お気に入りのコピーをいくつか。
- 階段のあかりをつけたら妻がいた
- きみの冬のコートが重すぎる
- 毎日そうしているのか
- 人の家へは二泊が限界
- 運より山田君を信じたい
- この夏は 私生活があれます
- 陽気な犬で もう大変
- 大切なものは 家の外にある
- 君はいないはずだったよね
- おんぶにだっこにかたぐるま
まだまだたくさんあるんだけど、あんまり書くとアレだからこのへんで。本だとね、これらが沢野さん直筆の脱力字で掲載されてるんですよ、その字がコピーの狂気を引き立てているんです。ぜひお手にとってご覧ください。
- この本は手放せません!
月刊カドカワでの連載は「たのもしき日本語 (角川文庫)」からこの「失敗成功中ぐらい」まですべてリアルタイムで読んでいました。これら2冊を通して読むと“新しいことに手探りで取り掛かるオトナたち”→“自分らなりのルールができあがり勢いがつくオトナたち”→“ルールがブームになっていると感じた出版社”→“ブームに乗じて第2弾、今度はもっと自由に”→“縛りがゆるすぎてまた手探りになるオトナたち”→“作り手の体力と興味が落ち着いていく”・・・・・・という、なにかこう、四字熟語ひとつで言い表せてしまいそうな人間の性(サガ)の流れが見えてきて、なんとも、興味深いです。何が言いたいんだ私は。
- 作者: 吉田戦車,川崎ぶら
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/11
- メディア: 単行本
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というわけで内容としては「たのもしき日本語 (角川文庫)」の中盤以降がもっとも面白いのですが、先日某さんの言葉をきっかけに、今ではもうこの本は手に入らないと知って急に大切に思えてきました。いや、でも、絶版云々に関わらず、静かに力強く面白い1冊です。
- 次にバトンを渡すヒト3名
あ、それから「面白そうじゃん、次は俺も答えたい!」って方は挙手していただけると助かります。コメントでもメールでも、初めましての方でもOKですので。
そうじゃないと勝手にあなたやあなたに渡しちゃうわよ!