昨日買いました。
- 作者: 安野モヨコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/22
- メディア: コミック
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おもしろかったです。読み終えてから「むむむ〜やるぞ!」と立ち上がって、ご飯炊いて納豆かきまぜてノリで巻いて食べました(そこか)。
私はまだ社会人になってから1年しか経ってないし、運と縁にめぐまれた環境のオシゴトを会社が用意してくれて「ハイ、がんばりなさい。わかんないことあったらオトナに聞くのよ」と甘やかされている状態なので、この漫画に登場する彼らのように仕事でプライドやカクゴを試された経験がまだない。睡眠時間もたっぷりとらなきゃ死んでしまうと思っているぐらい甘えた態度で生きている。 でも松方弘子*1たちの生き方から思い起こすザ・働きマンな友だちが私の周りには何人かいて、そんな彼らに重ねながらこの漫画を読んだ。 彼らは私と遊んでくれるときは徹底的に趣味の人になるのに、いざ仕事モードになると、傍から見ている私には「息するヒマもないんじゃないか」と心配になるほどがっつり働いている。でも彼らは、よく眠る私よりずっと元気で行動力がある。
実は昨日、この働きマンな友人の1人のウチへ遊びにいったのだが、友人が話す仕事の忙しさの内訳が濃すぎて、まだ離乳食にも至ってない私にはうまく飲みこめず、友人の話の最後にうっかり「・・・(あなたって)振り回され好き?」と言ってしまった。直後に自分でも「ぎゃっ!大失言!」と悔いたが もう言葉は戻らない。
めったに怒らない穏やかな友人だが、私の言葉で表情が一変し、黙ったまま台所に立った。そして友人は、部屋と台所を仕切るのれんのむこうで「振り回され好きなんじゃなくて・・・最終的には自分のペースで仕事したいから、状況把握のためにいろいろやってるだけ」と静かに強めの口調でつぶやきながら料理を作り始めていた。私はのれんの隙間から「すいません・・・」と謝ることしかできなかった。
そういう気まずい瞬間を過ごした帰りの電車でこの漫画を読んで、これで友人の忙しさがわかった気になるのも失礼だけど、友人のもとへ引き返してもう一度 仕事の話を聞きたくなった。「すいません」じゃ済まないもの。 でもきっと友人は今頃また仕事に取り掛かって働きマンモードなんだろう、と思ってまっすぐ帰宅し、そのまま電話もメールもせず、私は家で黙々と納豆巻きをつくって食べた。