ヒトノメ

アイドル5人をステージ中央に置き、彼女たちの言動を見ているマスクをした観客たちが「どの子が一番印象が悪いか」を選ぶという、内容だけ書くとちょっと悪趣味な番組。司会は伊集院光、コメンテーターに浅香唯島崎和歌子。 伊集院さんは黒いスーツに黒いマントという、本人いわく「重苦しい」(ワッコさんの補足によると「暑苦しい」)衣装で登場。セットの雰囲気も秘密の地下室といった感じ。観客たちも全員、あのオペラ座の怪人マスクをつけていていた。番組趣旨は悪趣味だけど、結構おもしろかった。伊集院さんも汗だくでフォローしまくっていたから安心して見られたし、ワッコさんがアイドルたちのブリッコをグサッとついていたのが爽快だった。
登場したアイドルは、浜田翔子ちゃん(山口リエ似)、松嶋初音ちゃん(京野ことみ似)・・・あとは・・・高木ナントカというキャバ風の子(藤崎奈々子似)、宮崎ナントカという高飛車キャラの子、あと・・・芸風が小倉優子そのまんまの、名前も思い出せないナントカさんの5人。名前覚えてなくてすんません。アイドルちゃんたちは私が名前を覚えられるぐらいにがんばってください。
収録中、アイドルたちは自分の悪印象メーターが上下するのを見られるらしい。自分の発言によってメーターが上がったのを知って焦りだす姿が生々しかった。  と、同時に、ヒト(観客)がヒト(アイドル)の言動のどんなことで印象を左右されるのかというのが如実にわかってこれもなかなか興味深かった。
たとえば、Aさんが「私は過去イジメにあっていて・・・」と涙をボロボロこぼしたときにはグンと好印象になったのに、Aさんの次に話したBさんも自分の過去を涙まじりに話したら Bさんは一気に悪印象メーターが上がってしまうというような。 観客たちとしては「同じテ使ってんなよ」ということなんだろうか。コワイネー。   それから、昔は派手に遊んでいたと明かしながら金髪ガングロ時代のプリクラを見せた高木さんにむかって高飛車キャラの宮崎さんが「(こういう写真を見せて)抵抗ないの?」。その瞬間、宮崎さんの悪印象メーターがドカンと上がり、これに対して高木さんが「抵抗ない。どんな経験も今の私につながってるし」と言うと、高木さんが好印象に、宮崎さんの悪印象メーターはいっそうグググと上がるという状況があった。 まぁたしかにケンカ売ってるとしか思えない発言だよね。キャラ貫くのも大変。
高飛車キャラの宮崎さんは某大手企業の社長令嬢というプロフィールを抱えて自分を「お嬢様アイドル」と称し、観客たちの反感をぞんぶんに買ったのか 結局1stステージで真っ先に脱落していた。敗者の弁では「みんなが私をアイドルらしくないと思って選ばなかったということは、私はまだどこにも属さない、新しいジャンルを開拓できるんだわ」と前向きで、最後までムカっとさせるのがある意味プロだなーと感心(笑)。みなさんがんばってください。