祇園精舎の鐘の声

現在発売中のTVブロスを読んでいたら、『夢見工房』というおもちゃの広告に鈴木亜美ちゃんが出ていた。


なんでもこの夢見工房、「見たい夢に近い内容の夢が見られる」機械なんだそうで、商品の説明を読むと、そこには往年の暗記枕などに似た胡散臭さドラえもん感が伺える。まさに夢の機械だ。


使い方は、「1.見たい夢の写真や絵を貼る」「2.自分の声で見たい夢のキーワードをを3つ録音する」「3.好きな香りとBGMを選ぶ」、あとは見たい夢を強くイメージして眠るだけ。至極簡単、これでたったの15,540円。


非常に魅力的だ。これなら開襟白シャツのせいこうさん*1にだって、いつでも逢える。


が、私自身、上記操作過程の「見たい夢を強くイメージ」をおこなうだけで、というか寝る前にテレビを見る程度で、おおよそ夢見工房の効果と近い状態になれるという得な体質を持ってしまっている。夢見工房いらず。むしろ私こそが夢見工房だと言っても過言ではなかろう。あとは意気込み次第で開襟白シャツだろうがなんだろうがせ(略)愛の力は偉大なのだ。
ともかく、せっかく亜美ちゃんが薦めてくれているというのに購入の必要がなくて残念極まりない。


ちなみに商品紹介文において亜美ちゃんは、「空を飛びながらライブをする夢が見たい」「大好きな甘いモノをに埋もれてみたい」など、子どもにも共感を得やすい内容を掲げているものの、文が進むにつれて「今叶えたい夢は"ライヴ"かな。そのために、曲をたくさん書いたり、レコーディングしたり、ほんとうに毎日がんばってるよ」と、いつのまにか"見たい夢"から"叶えたい夢"に話をすり替えており、その勢いで「自分だけが熱くなってもただの自己満足でしかないから、みんなも参加できて盛り上がる曲をつくってる」「今は自分のやりたいことがはっきり見えていて、開放感というかとても自由な状態なの」など今の真情を吐露している。
「夢はなるべく現実に近づけていきたいじゃない。亜美、がんばるよ!」


子どもたちに彼女の思いが伝わるよう、強く願って。
『夢見工房』 8月発売予定。


http://www.takaratoys.co.jp/yumemikoubou/ *2

*1:id:sahyaさんの日記コメント欄で露呈した私の勘違いQJ情報。「開襟白シャツのくりぃむ上田 + 寄稿:いとうせいこう」が混ざって「開襟白シャツのいとうせいこう」だと思い込み、勝手に興奮してご迷惑をおかけした。 id:sahya:20040712#p4、id:sahya:20040713#p1参照のこと

*2:商品公式サイトに鈴木亜美ちゃんは登場していません