牢名主のようだと不憫に思っていた

朝起きてすぐにチューリップの球根を植えた。きのうの帰りに見つけた花屋で、もう植える時期も終わりとのことで球根が安売りされていたのを10個ばかり買ったのだ。「すぐ植えてくださいね」とお店の方の言葉から切実さを受けとった。きのうは帰宅後もまだ小雨が降っていてベランダ作業はためらわれたので、晴れる翌朝を待って、すぐ植えた。

「コーヒーはいりません。(ゆうべ飲んで、眠れず参った!)」とメモ紙に書き、台所に置いておく。まだ寝ている夫が、起きたあとに気を利かせてコーヒーをいれてくれるのを防ぐための手紙だ。

黒豆茶をいれて在宅勤務。寝不足だし早く退勤するぞと決めていたが新規案件がどさどさ舞い込み19時半まで残業。

仕事を終えてTwitterを見る。『IPPONグランプリ』の次回放送分では代理チェアマンはバカリズムが務めたと知る。大歓迎だ。わたしはあの番組におけるバカリズムは牢名主のようだと不憫に思っていた。番組初回からずっと呼ばれつづけており、スピンオフ番組の進行も任されているが、初期に優勝を重ねてしまったからか一部の共演者たちに敬遠されているようで、いくらウケていても満票を入れてもらえていない。それでも番組はそのバカリズムをきちんと買っていた(『IPPANグランプリ』なるスピンオフ番組の進行を任せている時点でそんなことはわかっているのだが)。いっそ代理からこのまま正式に2代目になってほしい。

20時ごろまでうだうだとSNSをいったりきたりしていたが、夫からの退勤連絡はまだなく、自分が夕飯の用意をしたほうがよさそうだ。Twitterできょうがカレーの日であるとも知る。MEGUMI出演のCMを見て買ったまま使ってないカレールーがそういえばあったな……。冷蔵庫をあけると大根の切れ端、小松菜、椎茸があって、肉っぽいものがない。ストッカーにツナ缶があったので、ツナと残り野菜のカレーにすることにした。若い頃は「きょうは○○の日」と聞くたび、うるせー関係ねーと反発心をいだいていたが、今は献立の参考になるような「○○の日」がありがたい。

21時に夫から退勤連絡。きょうはカレーだよ、とカレーの具の内容を書き添えて返信。帰宅した夫はスーパーでイカフライを買ってきてくれた。