大川興業第30回本公演 『Show The BLACKⅡ イウ コエ オト』

さて、今年もやってきました、大川興業『Show The BLACK』。今年は『Show The BLACKⅡ』ということで、新作なんですね。
私はおととしの『Show The BLACK』初演を観て(体験して)あの闇から抜け出せずに昨年の再演も観ました。そして今年も行きます。ヤミツキとはまさにことのことです。*1
昨年この日記でオススメした際、それをきっかけに観にいった方がいて、そしてその方が最近の日記で「今年も楽しみだ」と書いてらっしゃったのが非常に嬉しかったです。
今年もまた、誰かのきっかけになれれば嬉しい。好評だから、の3年目。新しい闇でお会いしましょう。

大川興業第30回本公演 『Show The BLACKⅡ イウ コエ オト』

  • 日 時:
    • 9月13日(火)〜16日(金)    開場18:30/開演19:00
    • 9月17日(土)〜19日(月・祝) 開場13:30/開演14:00|開場18:30/開演19:00  
  • 会 場:下北沢ザ・スズナリ 03-3469-0511
  • 作・演出:大川豊
  • 出演者:未公表
  • 料 金 前売3800円/当日4000円(全席自由・整理番号付)
  • チケット:発売中
  • お問合せ 大川豊興業  03-3457-7625(平日11時〜19時)

「90分真暗闇の演劇」「見えない芝居」「音と気配の芝居」−新たなる暗闇の世界へご案内します−
暗闇演劇第2弾、音と気配だけの無見劇を再びお届けする。前作では、耳で見る、皮膚で見る演劇の楽しさを十分味わってもらえたと思う。まだまだ無見劇ではいろんな作品が実はある。当然、今回は新作で、また新しい感動を味わってもらえる。
まだ見てない人は、みんな暗闇の中で、ただ、怖がらせたり、驚かされるイベント型の演劇を思っているが全く違う。前回は、閉じ込められた6人の男の脱出劇で、人間の心の闇や希望の光、限りなき友情、決してあきらめない信念など心の光と影を、見える演劇より深く感じてもらい、本物の耳純文学だった。
大川興業は92年の「ハングリー精神」という公演で、既に暗闇演劇を取り入れている。そこでは、暗闇の中で「ゴハンがタケマシタ」「お風呂が沸きました」「100メートル先を右に曲がって下さい。」などしゃべる機械が暴走して、音だけで1人の人間を追い込んでいく物語だった。
まだ見てない人は、黒い照明、暗闇も演劇に重要なファクターだと思って見に来て欲しい。目からの視覚情報がない分、自分の心と会話して欲しい。
情報があふれている世の中で、体の中には情報が入っていないと思っている。見えるものまで見えなくなっている。
新作は心がテーマになっている。俺は欧米に行くとよく聞かれる事がある。「その発想はどこから生まれるのか?」「白人の人は頭で考える。でも自分は別な所で考える。」「え、何処で考えるんだ」「ここです」と心臓をさしている。俺も実は感覚で心臓をさしていただけなのだが、最近心臓移植が進んで、実は心臓を提供した人の記憶が出てきたという現象があるという。特徴、クセやその人生がよみがえるというのだ。やはり何かあるのかもしれない。
心に本当に響く作品をお届けする。


昨年、ご一緒したるみねさんとsahyaさんの感想、いつも日記を拝見しているpeatさんの鑑賞前の意気込み*2と鑑賞後の感想をお借りします。そして初演を観た私の感想です。

*1:駄洒落っちゃった・・・

*2:というんでしょうか、公演の紹介をなさってました