フレンチ、マジック、ジンジャークッキー

もう30日の水曜だけど、27日の日曜のことメモ。
日曜は夕方からともだちと新宿で待ち合わせして、カフェ・アリヤ*1へ。念願のふあふあフレンチトーストをいただきまちたよ。甘さとやわらかさに抱かれて幸せの極みでござんした。が、当方酒飲みなので、まもなく「塩けのもんが食びたい」と言い出してパニーニも注文。カリカリあつあつをモリモリとたいらげ、おまけの濃厚ガトーショコラにまた昇天。

店を出て、新宿ピカデリーへ。できたてピカピカまっしろな東宝系映画館。チケットを手に入れて、時間まで地下の無印でおやつ選び。
ピカデリー地下の無印。こんなに食料品の充実してる無印は初めて。充実してる、というか、無印良品でない商品も数々置かれていた。お酒もたくさん並んでいた。さらにMUJI CAFEまである。店もカフェも、階上の上映時間の波に大きく影響されているようなので*2ここの無印を狙っていく方はそのあたり頭に入れておくとステキかと思います。で、ここの無印で"たこのカルパッチョ"(塩けのもんが)と"フェアトレードコーヒー豆のブラックコーヒー"を購入。オープン記念ってことで綿の布の袋に商品を入れてくれた。やった。
観たのは、今さらだけど『ザ・マジックアワー』。いや今さらとか言わなくていいよね。これは上映期間が長いとにらんで映画館がすくのを待っていたんだけど、それでも我々が観た日はほぼ満席だったのが、なんでかちょっと嬉しかった。そして、この映画、スクリーンで観られて良かった。あれだけの監督本人宣伝で、あらすじも意気込みも飽きるほど聞いたはずなのに、ちゃんといっぱい笑えてちょっと泣けるのがさすがですね。映画の出来がどうとかストーリーがどうとかいうよりも、印象としては「ね、映画っていいでしょう?」と三谷幸喜の宝箱を見せてもらった感じ。ちょうど我々が映画を観ている時間にフィナーレにむかっていた27時間テレビだって、そう。あれも「ね、テレビっていいでしょう?」っていう、三宅さんの宝箱だよね。
映画館を出、ともだちと「佐藤浩市もがんばってたけどなんだかんだで西田敏行が全部持ってったね」など、あんまり頭を使わない感想を言い合いながら新宿をあとにした。
地元。このまま家に帰ってもアイスとそうめんしかないことに気づき、22時も近い頃、地元のよく行く中華ごはん屋さんに飛び込む。「今日はアイスとケーキしか食べてません」と情けないことを言ったらオーナーさんは「だめじゃん!」と言って、メニューにない雑炊を作ってくれた。エビ、カニ、ハマグリ、鶏と野菜をたっぷり使った雑炊。具はどれも大きくて、味付けは少しの塩ぐらいなのに素材の味が濃くて、すんごい贅沢な雑炊。まいった。メニューにあったら高いんだろうな。閉店間際だから残った材料で作ってくれたみたい。ありがたい。
しかも店を出る際、オーナーの奥様に「これ、明日のおやつにしなさい」と手作りジンジャークッキーを持たされた。かわいいしおいしそうだし、もう・・・!幸せエクスプレスが止まらない。
帰宅して我慢できず27時間の録画ラスト3時間を再生。車大破再び、車に轢かれに行く今ちゃんの男気、赤と青の司会者、BEGIN、ポン菓子機、懺悔、粉まみれにげらげらと笑って泣いて、ああいい週末だった、と布団にねっころがって『ザ・マジックアワー』のプログラムを開く。すると、ある設問に対する三谷幸喜のコメントが。この偶然さ*3に驚いて、いやはやまいった、と唸りながら就寝。

Q1.「男が惚れる男」と聞いてイメージするものは?
いるんですよね、たしかに。「この人のためなら何でもしたい!」と一瞬にして思わせてしまう人というのが。昔、ビートたけしさんのバラエティ番組の構成作家をしていたころのこと。直接お話ししたことなんてなかったんですけど、番組の打ち上げで僕が先に帰ろうとしたら、たけしさんがスッと立ち上がって「おう、またな!」って声をかけてくださった。その目を見た瞬間に思いました。「ああ、この人には、みんな惚れるなぁ!」って。

ザ・マジックアワー』プログラム 三谷幸喜コメントより

*1:食べログには「アリア」って書いてあるけど店の伝票に「アリヤ」って書いてあったよどうでもいいけど

*2:行列ができていると思いきや、その15分後にすっからかんになったり

*3:今の自分がもっとも強く「そう思いたい」ことを裏付けるような内容であった、という偶然