ロックンロール

『恋心』ゲストの植木さんのライブ。
なんというか、浮かれた着物なんか着ている私には非常に衝撃的な時間でした。あのあぶなっかしさも彼の魅力なんだろうなぁ。


そしてその衝撃ライブ後、私がドアの外の受付前に1人でボーッとしていたら、植木さんが「おつかれさまで〜す」といらっしゃって。
ホール側のドアと外階段用のドアとエレベータドアに囲まれた、1メートル四方の“密室”*1で15分ほど、植木さんのお話を聞いていた。


彼の話を聞いていて、なんというか、植木さんは、(使い古された言葉だけれどもこれしか合う言葉がない)本当にガラスのような人だなぁ、と。
「キラキラしてるわぁ」なんて、通りすがりの私が調子にのって加減も考えずに触ったら割れてしまいそう。その割れた破片を慌てて拾えば傷が生まれそう。
そんな感じで、2人で話しているのが、実は、少し、こわかった。
真剣に話してくれるのを、申し訳なく思った。


「望まれてることはやりたくない」と言っていた。
「とにかく喜んでほしくて」とも言っていた。


ロックで稼ぐ、というのはまことに矛盾した生き方だなぁ、でもその矛盾に苦しみ戦うのもロックなんだろうか・・・とぐるぐる考えながら彼の話を聞いていたら、急に植木さんはニコーッと笑って「そいじゃあね」。
ホールの中に入っていった。

*1:すみません各位