寝起き頭とだらしない格好でロッテリアの巨峰カルピスシェーキ（100円）を吸いながらビックカメラの袋をぶらさげて横浜駅構内を歩いていたら、うしろから「ちょっとお尋ねします」と。
振り向けば、60をすぎたあたりのヒナ頭のおじさん。道でも訊かれるのかと思ったら、
「あなたは姿勢が良く肩幅が広い！肌もきれいです。さてはスポーツ選手かモデルでしょう」
えっ・・・もしやいかがわしい勧誘？こんな親戚みたいなおじさんが・・・。どうしたらいいだろう。
私が言いようもない悲しみで返答に困っていると、おじさんは続けて
「ワタクシは町の写真屋のオヤジでございます。では！」
と自己紹介と一礼をして、そのまま横浜の人ごみに消えていった。
ただそれだけだった。
