ウォーターボーイズ2

先週あれだけ叫んだので、ちゃんと見ましたよ。
いっや〜、こちらが照れるほど肌がきれいだね市原隼人くんは。水、はじいてたぜ?色も白くて透きとおるようだし。あれが若者の肌ってやつかい?きぃ(妬)。


うん、面白かったです。ドラマを見るのは久しぶりで、どのぐらい久しぶりかというと、最近見たドラマは昨年の『マンハッタン・ラブストーリー』です、というぐらい久しぶりです。なので現在の若手俳優事情などはまったく知らないということを先に言っておきますけれども。


で、市原隼人くん。
す〜ごく表情が豊かで焦った。おばちゃんよく知らんのですけど、あんなにニカーッと笑ったり変な顔したりしてもいいポジションなのかい、彼は。 あの顔立ちから抱いていたイメージとしては、もっと無愛想でぶっきらぼうな演技をする子だと思ってたんですよ。顔がいいから、笑顔もやたらめったら振りまかなくてもいい、みたいな。 でも意外なほどクルクルと表情が変わるのね。しかも思ってたよりも声が低くてしっかりしゃべるから(20代後半の男性のような口調)、何かセリフがあるたびにその童顔とのギャップに戸惑ってしまうという。
しかしなにしろ期待以上に余裕の感じられる演技だったので、安心して見られました。こういう若手育成モノって、危なっかしさも魅力、みたいなところがあるじゃないですか。そういうのが全然なかったんですよ。あの若さでコメディをあんなにノリノリで演じられるなんて、すごいなぁ。


石原さとみちゃんもいい。
もっとキーキーとわめくような元気ハツラツな女の子が相手役になると思ってたのだけど、思いのほか「機嫌が悪い」「興味がない」「軽蔑」などの"静"の演技がうまくて、これも参りました。


市原くんも石原さんも童顔で、パッと見はドラマの年齢設定の18歳よりも下に見えるのに演技に余裕があって。「あっちだと思ったらこっち」っていうギャップのラリーが続くから戸惑うんだろうな。まぁこんなのすぐ慣れるだろうし、頼りない演技にハラハラするよりもずっといい。
脇を固める生徒たちもなかなか良くて、あまりに迷いのない動きをしてる子などは「え、もしかして結構大人なんじゃないですか?」と疑ってしまうほどでした。


ちょっとアレだったのが中尾明慶くん。
この子、よく『さんま御殿』に出てる子だよね。達者な口をお持ちの。
でも、というかやっぱり、というか、ちょっと子役演技な気がした。それが彼の持ち味なのかもしれないけど、みんながテンポ良く運んでいるときに1人だけ素朴過ぎて速度が変わってしまっていたような。
いや、もしかして彼の演技じゃなくて、彼の役柄が問題かもしれない。


第1話の詳しい内容は公式サイトをご覧いただくとして、簡単に書くと、中尾くん演じる山本洋介は東京からの転校生・水嶋泳吉(市原隼人)を勝手に自分のヒーローに仕立てていて、やれ一緒に水泳部を作ろうだの代表で水泳大会に出てくれだのと厚かましくつきまとうのね。 でも泳吉にも事情がいろいろあって、っつーか転校しょっぱなから全面的に俺を頼るのはやめてくれ、という具合にはじめは強くつっぱねてしまう。だけどそのときの洋介がホント、捨て犬のような顔をしていて、見ているこちらとしては「あーうぜー(笑)!」ってなるのよ。「断ったら人でなし」オーラ全開。善意の押し売りを避ける手立てはない、悪意のない奴ほど厄介なものはない、ってハナシだーよー。
あ、もちろんドラマではそんな黒い解釈をさせる余地はなくて、話としては"洋介の信頼から逃げるのか、泳吉!"みたいな、泳吉の気持ちの成長がテーマとなっているので安心してください。私の視点がちょっと、いえ、だいぶおかしいだけです。
まぁそういうわけで、人間として屈折している私にとっては、洋介の素朴さがいちいち癪に障ってイラッとくるわけです。それだけ中尾くんの演技がうまいってことだ。中尾くんは全然悪くない。(フォローできてます?)悪くない。


そうそう、小日向さんが相変わらず素敵です。おそらく、成長過程の泳吉に向けて毎回なんらかの助言を与えていくような非常に重要な役割なんだと思う。
小日向さんの演技というか役柄って、それまでどうでもいい話を申し訳なさそうに、でも笑いながら話していたと思ったら、その頬筋が上がった状態のまま急に深刻な話を切り出す・・・っていうのが多いよね。大好きです。
あと森下愛子さんは、今回バカ親ではないみたい。ちぇ。


他に気になるといえば、ワカパイの大げさな演技とデカイ胸が思いっきり浮いているということぐらいでしょうか。教育者としてあるまじき胸だよ(笑)。しかも来週はプールに突き落とされていたワカパイ。がんばってます。がんばってくれ。諸々。


いろいろ書きましたけど、次週がとても楽しみなんだわ。やぁ、久しぶりにドラマに夢中になれそうだ。
ところで吹奏楽部っていうのは秋公開の『スウィング・ガールズ』への伏線なんですか。