劇団☆新感線『レッツゴー!忍法帖』

もうね、すっっっっごいおバカで楽しかったです。まだ公演中なので内容には触れませんが、S席7500円でも安いぐらい豪華な衣装と仕掛けと演出。もう、これでもかこれでもかってぐらいにいろいろ仕込まれていて、3時間、長いは長いけど、最初から最後までずーっとボルテージが上がりっぱなしでした。新感線は初めて観たのですが、いつもこんな感じなんでしょうか。もっと早くから見ておけば良かった。サービス精神が旺盛って、こういう舞台を作る人たちのことを言うんですね。
サダヲさんは相変わらずのアイドルっぷりで、登場のときの拍手と歓声はすごかったなぁ。手を振ってる人までいて、それを見てサダヲさん「手を振ってますね・・・そこまでの仲ではありません!」と断ち切ってた(笑)。切られたお客さんも嬉しそうだったけど。
機敏でアドリブ満載の古田新太さんも格好良かったし、久しぶりに生で見た入江雅人さんも「この人こんなにいい役者だったっけ!?」(何様)と驚くぐらい素敵でした。私の中の入江さんの記憶といえば、10年ほど前に観た劇団Sha.La.La*1近辺での活躍で止まっていたので、きょう見た入江さんはまるで別人でしたよ。立派になったねぇ・・・。なぜかしみじみ親心。
しかしなんといっても心を奪われたのは高田聖子さん。テレビドラマでも魅力的な役者さんだなぁとは思っていたけど、舞台の上の高田さんは1ミリも隙のない演技でズンズンガンガン迫ってきて、まったく目が離せませんでした。
パロディソングだのドリフ系コントだので終始する3時間ではあるのだけれども、そのひとつひとつが労を惜しまず丁寧に組み立てられているので全然飽きが来ない。ただひとつ、舞台の目まぐるしい展開と、私自身の“うわの空”という病気があいまって、「なぜ彼らが3時間そういうことになっていたのか」などのあらすじは一切わからないままです。もっかい観たい。

*1:ウンナンや出川哲ちゃんも所属してた劇団