飲み屋でテレビ

朝7時に出勤。1人作業の日。朝が早くて『あまちゃん』はリアルタイムに見られないが、ラジオを聴きながらできるので1人作業の日がけっこう好きだ。
夜は友人が仕事帰りに阿佐ヶ谷に遊びにきてくれた。駅前の小さい居酒屋に初めて入る。30代とおぼしき女性が1人でやっていて、カウンター6席、座敷4席のお店。テレビがある。
子どもの頃から住んでる街だが、だからこそ地元の飲食店にはあまり詳しくない。特に古い喫茶店や小さい飲み屋には「(子どもの)自分が行くところじゃない」という意識があって、その意識のままこの街で1人暮らしを始め、変わらず毎日通りかかるせいで、いまだにそう思ってるところがある。外から人が来てくれると少しずつ開拓できるので嬉しい。
その飲み屋のテレビはフジテレビを映していた。最終回の『ピカルの定理』のエンディングあたり、『ホンマでっかTV』『ショムニ2013』を見る。『ホンマでっかTV』は普段見ないのだが、飲み屋で知らない人たちと並んで見るとすごく楽しい。『ショムニ2013』も、毎週もったいないモッタイナイとつぶやきながら「だが私だけでも片瀬那奈の勇姿を見届けなければ」と勝手な使命感に駆られて見ていたが、お酒を飲みながら無責任にワイワイと見るにはとても楽しいドラマだった。セリフに耳を澄まさなくても内容が把握できるし、どの役者も渾身のコメディアン&コメディエンヌぶりを見せるし、ショムニのみなさんの脚は美しいし。近ごろは、一瞬たりとも見逃せない聞き逃せない真剣勝負の本格ドラマばかりがずらり並んで、そうでないドラマはどうにも低く評価されてしまいがちだが、真のお茶の間ドラマとは『ショムニ2013』のことかもしれない。違うかもしれない。
この夜、その店のカウンター6席を埋めていたのは我々2人以外は全員常連1人客だったようだ。年齢もみんな30代〜40代前半といった具合。テレビに笑った勢いで隣の人とも話す、という感じで、むしろ2人で来ていた我々のほうが浮いていた。次は1人で行ってみようと思う。
あまちゃん』。水口のヤキモキがかわいくて、先週の木曜日ぶりにやっと再あまを見る気になった。いつかの放送でユイちゃんを励まそうと変顔写真でアキが寄り目をしたとき「人を笑わそうと寄り目するとはなんという昭和芸人気質」と感心してたけど、今日「特技は寄り目」って言ってたねー。ウレロの早見あかりちゃんの然り、眼筋が巧みに扱える若手女優はコメディエンヌとして信頼できますな!