アズダ「フルーツ&ナッツ」

今週、ずっと『アズダ』という板チョコを食べている。1枚の板チョコをずっと食べているのだ。
西友の菓子売り場「バイヤーズチョイス」コーナーで見つけたドイツ産の板チョコシリーズ『アズダ』。その重さ200g。持つと「ずしり」。はじめは重さに動揺してすぐに棚に戻した。だが重さが気になってもう一度持ってみる。値札を見る。248円。安くないなと思ってまた棚に戻しかけるが、でも200gと思い、そして隣にあるロッテガーナミルクチョコレートが58gで88円であると確認したうえで、アズダ「フルーツ&ナッツ」を買ってみる。
板チョコ200g。これが食べても食べても食べ終わらない。開封してから毎日少しずつ食べて3日が経つが、まだある。しかも「フルーツ&ナッツ」はレーズンとアーモンドの存在感が強く、咀嚼に没頭する。量は多いし噛ませるし、板状のチョコレートだったことを忘れるようなボリュームだ。
ひとかけ割って口に放り込むだけで満足するので、残りはすぐに冷蔵庫にしまう。手元にないと忘れるから、無意識には食べない。数時間後にまた思い出してひとかけ。満足。冷蔵庫。という日々。
200gへの不慣れもあって、ナッツぎっしり確かな満足のスニッカーズよりナッツぎっしりに感じる。スニッカーズのキャラメル&ヌガーによる歯への気がかりがないぶん、私にはアズダのほうが食べやすい(おいしいんだけどね、キャラメル&ヌガー)。だが、200gの重さではポケットに忍ばせスノボの合間にかじるのには向いてない。ウィンタースポーツフードとしてはスニッカーズに軍配を上げよう。
味は良い。レーズンもアーモンドもおいしいし、チョコレートも上品な甘さだ。インパクトのある味ではないが「毎日食べられる」。あれだけ訝しんだ200gだが、実際は苦でなく得になった。
ただし溶けやすい。かつ外国のチョコレートらしく保管を考えない包装なので(昔のスパゲッティの袋のようにぴっちりと入ってて、1度開けると包み閉じなおす余白がない)、今の季節なら開封部分をラップで覆うなどして冷蔵庫保管をするのがいいと思う。すると冷蔵庫から取り出したときの冷えた重さに、お菓子ではないような緊張を抱くだろう。金の延べ棒だ。金の延べ棒、持ったことないけど。
ここまで長々と書いているが「おいしいから食べてみて!」というわけではなく、「重いから持ってみて」を伝えたくて書いた。まあ、でも、おいしい。今の1枚が食べ終わったらまた買うはずだ。