メンズジョーカー

おとといの日記で、「映画『皇帝ペンギン』はどうなのぅ?ジッタイ?」と書いたところ、みなさまからコメントをいただいてにわかにペンギン欲が高まってきてました。
で、そこんところにmayuさん*1から「メンズジョーカーで仁さんが校庭ペンギンの感想を書いてますよ」と教えていただきましたので、コワモテボウズさん*2の表紙を目印に、会社帰りに立ち読んできました。
すごい面白かった。仁さんの文章が。ずいぶん前からやってたんでしょうか、この連載。
倒置法、倒置法で興奮気味に重ねてくんの。仁さんが。南極の厳しさを。それが仁さんの見たスクリーンの中のブリザードをよく表しているように思いました。映画は観てない、けど思いました。
片桐さんの文章は本当に好きだなぁ。昔は小林さんこそがラーメンズの言語中枢だと思ってたけど、その後、ふたりは性質の違う言葉の技術を持ちあわせているんだと知って。
小林さんが建築型で言葉を連ねると人だとしたら、片桐さんの言葉は書道的というか・・・・・・建築と書道、全然対比するものじゃないけれど。 何度も何度も骨格や土台の安定性を確認しながら隙のない建物を建てようとする文章と、その瞬間の心の強弱がそのまま筆の先に出て、後戻りせず、墨のしぶきも気持ちのひとつとするような文章。 実際、ふたりがどういう姿勢でカキモノに臨んでいるかは知らないけれど、私の中ではそういうイメージがあります。
それで私は、片桐さんみたいな文章が書きたいなぁとつねづね。 「え?なにが?」「うん、それで?」と、もっと聞きたくなる文章。片桐さんの文章を読んでいると、会話をしているみたいな気持ちになる。私の相槌を受け取って、片桐さんが次の文をつなげてくれているような感覚。
ああいう文章が書けるようになるにはどうすればいいんだろう。たくさん人と話せばいいのかな。たくさん本を読めばいいのかな。 ああいう文章を書けるから片桐さんは愛されてるんだろうか。愛されてるからああいう文章が書けるんだろうか。
とにかく衝撃の連載でした。今後もチェックします。そして単行本が出ることを祈ろう。mayuさん、ありがとうございます。


ところで『皇帝ペンギン』ですが、片桐さんの感想を読み、自然の過酷さと不自然なアフレコ*3が気になったので、やはり観にいきたいと思います。
でも1人じゃ自然の過酷さ受け止められるか不安。どなたか観にいく際は、私に一声かけてください。自然の厳しさから得た感動も、不自然なアフレコのアレな感じも、誰かと共有したいのよさ。

*1:id:mayu_rms

*2:池・・・ナントカさん。本当に名前失念

*3:「ペンギンに老若男女の区別がつけられないからって適当に家族役割り振ってアフレコしちゃって云々・・・」と、片桐さんが無邪気に毒を吐いてらした