金のつぶ 梅風味黒酢たれ

ミツカンが、がんばっている。
CMでおなじみの「金のつぶ」シリーズだが、納豆独特のにおいを少なくして納豆嫌いに歩み寄るだけでなく、その粘り方やたれにバリエーションを持たせて、もとより納豆好きな納豆人をより納豆のとりこにさせようと日々努力しているのだ。たとえば、自社の商品である「追いがつおつゆ」をたれに使用している、などといって旨味の追求をアピールしているものもある。
で、週末、近所のスーパーでセールになっていた「金のつぶ 梅風味黒酢たれ」をさっそく試してみたのだが、これが非常に美味だ。うますぎて驚いて、これを知らない人が知らないままなのはもったいないと思い、このエントリを書いている次第だ。


金のつぶ 梅風味黒酢たれ

商品特徴
納豆菌の働きで、気になるにおいだけを抑えた納豆に、黒酢と梅肉を使用した「梅風味黒酢たれ」がついています。深いコクのある黒酢と風味豊かな梅肉を浸かっていますので、「酸っぱさ」を感じることなく、さっぱりとしたおいしさが楽しめます。

パックを開けてみると、中には納豆と特製たれのみで、からしが入っていない。なるほど、梅と黒酢の香りを活かすためか。
にやりと独りほくそ笑んで私は、納豆をシリアルボウルにあけ、菜箸でこれをかきまぜはじめる。家で納豆を食べるときはいつもこのシリアルボウルと菜箸がセットだ。この深さと長さが私にとっては一番力を入れやすく、長時間かきまぜていても納豆の粘り気にへこたれない。 シリアルボウルを右手に傾けて持ち、左手の菜箸でまず100回まぜる。疲れるとこんどは逆の手に持ち替えて50回ほど。ここで特製たれを入れ、やはり利き手のほうが力が入るな、と右手に無理を詫びつつ 再び左手に菜箸を持って、最後の50回。 納豆はふわふわにこにこ、甘酸っぱい梅と黒酢の香りがほわんと漂う。
「どれ、」と思って、行儀は悪いが、菜箸で納豆をひとすくい、口に運ぶ。
「!」
うまい。納豆のあの独特なにおいや味はほとんどせず、特製だれのさっぱり感がまるで和風ドレッシングをまぶした豆サラダのようだ。 ふつうの納豆なら このあと、たれの塩加減ですぐに飯が欲しくなるところだが、この「梅風味黒酢たれ」は甘みも酸っぱさも上品で、飯がなくともスルスルとさわやかに次を口に運べてしまう。
気がつくとボウルは空になっていた。
うっかりしていた。この納豆を食すためだけに米飯を炊いたというのに。
それでこんどは飯を茶碗によそい、飯の前で納豆を改めてかきまぜることにした。飯にかけることを忘れないためだ。 そして、ふと思いつき、2回目の納豆にはきざみ海苔を入れることにした。梅風味が海苔と合うのではないかと思ったのだが、果たして にらんだとおりだった。 梅と磯の香りで幸せになる。日本人で良かったと思う。
金のつぶ 梅風味黒酢たれ」、次はこれにきざんだシソもまぜ、絹ごし豆腐にのせてツルツルと楽しみたい。