挨拶のこと

先ほど↓で「こんにちは」と挨拶したのですけど、自分の日記に「こんにちは」って書くのって、なんだか不思議な気持ちがする。「おはようございます」とか「おやすみなさい」は問題ないんだけど、「こんにちは」や「こんばんは」は日記だと変な感じしませんか?どうしてなんだろう。
そういえば毎日会える人には「こんにちは」や「こんばんは」ってあんまり言わないなぁ。実家にいるときも、休みの日に昼ごろ起きてきて「お母さんこんにちは」とか言わないもんね。会社だって、午後から出勤の人が「こんにちはー」って言って入ってくるのはおかしいしさ。「こんにちはじゃなくて早く働け」とか思われそう。
なんだろう、「こんにちは」や「こんばんは」には多少のよそよそしさが漂うのかしら。ちょっと改まってる感じがして「はじめまして」や「おひさしぶり」に近い匂いがしなくもない。そういうのが、身内(=プライベートを知ってる人)にかける言葉としてふさわしくない気がしたのかな。
そもそも「今日は(いいお天気ですね)」「今晩は(月が美しいですね)」などの略なんだそうで、どちらも事象について述べていて相手については言及していないから、無難でその場限りな印象があるような。
「おはようございます」はたしか「お早いですね、こんなに早くから大変ですね」という相手へのいたわりを含んでるらしかったし、「おやすみなさい」はそのまま相手への命令なのだから、身内に言っても不自然じゃないのはそのあたりの違いなんですかね。
よくわからなくなってきた。そんなことを考えているあいだに掃除洗濯のひとつもすればいいのに。
そしてこの憶測話題に興味を持たれた方はぜひ『たのもしき日本語 (角川文庫)』をどうぞ。日本語の挨拶のたのもしさに関しても明快に憶測しています。

たのもしき日本語 (角川文庫)

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今夜はイッセー尾形を観に草月ホールへ行ってまいります。