深夜の馬鹿力

冒頭のフリートークは「初めて何かをできたという記憶」について。 よく、達成感の喜びのたとえとして「初めて自転車に乗れたときのように・・・」と言ったりするけど、実際は初めて自転車に乗れた瞬間を鮮明に憶えているヒトは少ないんじゃないか、と。 それで伊集院さんはといえば、小学生の頃、初めてひらがなの「す」の字が書けた日のことをはっきりと憶えているという。 テストや作文などで「す」を書く必要があっても、なるべく曖昧な「す」*1を書いてきていた伊集院少年。でもあるとき、親友の近藤くんに「俺、実はが書けないんだ・・・」と打ち明けたら、近藤くんはそんな伊集院少年をからかわずにやさしくアドバイスしてくれたんだそうな。 「建*2、落ち着いて教室を見回してごらん。あそこに貼ってあるポスター、"今日も元気におはようございま"・・・なんて書いてある?」「・・・だ・・・!」って(笑)。なんだか泣ける話だなぁ。 「が書けた日」をこんなにもドラマチックに話せるなんて、まったく感受性の豊かな人だよ伊集院さんは。大好きだ。


『脳内商店街−千客万来』の『お前ら、あれが怖くないのか!』*3で紹介されていた「新五千円札の、透かしじゃないほうの樋口一葉の顔が怖い」という投稿に私も一票。 そう、あの彼女(一葉)ってば焦点が合ってないというか・・・黒目が大きすぎて白目が少ないから、どことなく宇宙人ぽいんだよね。伊集院さんも「平気で残酷なことしそう」みたいなこと言ってたけど、人間味がないから怖いんだと思う。新千円札の、透かしじゃないほうの野口英世にも同様の怖さを感じる。 新一万円札の福澤諭吉の肖像は一見変わらないけど、透かしの諭吉は結構ブサイクだ。目のバランスが取れていなくってさ。
『脳内商店街』で扱われるネタはどれも面白いけど、「あるあるネタ」的なお店(=テーマ)へのハガキの投稿が比較的多いのか、読みやすいものが多くて伊集院さんがたくさん選んでしまうのか、毎回「ああ、わかるわかる」っていう共感系のお店が次週に継がれている気がするなぁ。別にいいけど、『ブセーク様かく語りき』が強烈で最高だったからもう1週は聴きたかったよ〜。


番組の最後のほうで、急に伊集院さんが、正月休みに行きたいと思ってる旅行の行き先の話題を始めたので「放送時間の調整でしゃべってるかな?」と思ってたら、またもや新コーナーが始まるんだそうで。『いい旅夢奇文』だって(笑)。
それでそのコーナーネタの例として「仙台には牛タン畑がある」としゃべっていたのだけど、この「牛タン畑」って、私が小学生時に聞いてた『OH!デカナイト』の「文化妄想」コーナーで読まれていたネタじゃん!と思い出して、1人で興奮してしまった。 おそらく伊集院さんはそういう投稿が昔あったことを忘れてるだろうし、その場で面白いと思ったことを無意識に言っただけだと思うのだけど、私の中ではこの牛タン畑は非常に強い印象のネタだったので、偶然とはいえ「変わってないんだな〜」と思えて妙に嬉しかった。

*1:十字を引いて、その中央に○を書くなど。伊集院さんがそれを「元プリンスが"プリンス"って名前を辞めたときの、あのシンボルマークみたいな」とたとえていたのがツボ

*2:伊集院さんの結婚前の本名・田中建

*3:正確なコーナー名失念