それだけでうれしい。

矢野顕子「さとがえるコンサート2003」於NHKホール。

1曲目のイントロが開いてすぐに涙がこぼれてきた。
ピアノの音に浄化されていく。
ピアノは矢野顕子に弾かれるためにあり、言葉は矢野顕子に歌われるためにある。
毎年ここに来るたび、そう思う。

アンコールには森山良子も登場。
息子の「さくら」を2人のお母さんたちが歌ってた。
息子のそれが、精一杯背伸びしようとしている青年の歌だというなら、
2人のそれは、お母さんのように力強くて優しい。



開場前、NHKホールの周りがどうも騒がしいと思ったらウエンツ瑛士が目の前を横切っていった。
きれいだなー。ちっちゃいなー。
そしてウエンツは誰もいない日陰の自動販売機でお茶を買ってその場で飲んでいた。
サラリーマンみたいだった。
ウエンツ寂しい。
寂しいウエンツ。