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高尾山

植木屋のクニコさんと高尾山に行ってきた。

植物のプロと山に登ったら面白そう、と私からクニコさんをお誘いしていて、では紅葉の時期に行きましょう、と。
しかし人は皆考えることが同じで、月曜朝の高尾山口駅は日曜の渋谷駅のような大混雑。お年寄りだけでなく若い人もかなり多い。みんな季節に律儀すぎる。

今年の春、屋久島に行ったときに揃えた登山服&靴をまた身につけるチャンスを伺っていたので(結構なお値段だったから)、気軽に山に登れる友だちがいるのは心強い。
6号路から登り、稲荷山コースで下りるという、高尾山のコースの中ではハードなほうの道を選んだ我々。でもクニコさん、呼吸も乱さず草花の説明をしながらスタスタと登っていたので、自分もコースのハードさを意識することなく登れたのが頼もしかった。





前日まで天気がぐずついていたけど、この日は快晴で絶好の紅葉狩りに。しかし今年度一番の寒さだったとかで、登りでかいた汗が頂上で一気に冷えて震えが止まらぬ我々。

これが主目的といっても過言ではない、お弁当。私が持って来たのは右上のくちゃっと詰めた1つだけで、あとは全部クニコさんが持ってきてくださったのだ。リュックからいくつも容器が出てきて、クニコさんたら手品はじめたのかと思った。思いがけず豪華なお昼に。どれもすごくおいしくて、七割ほど私がたいらげた。
あと、クニコさんも私も偶然にちりめん山椒のおにぎりを持参していたのが面白かった。大人の女はちりめん山椒ですよね。


中央線仲間でもあるクニコさんとは9月に高尾山ビアマウントにも一緒に来たんだけど、そのときクニコさんは「高尾山は気軽に来れる」と判断したそうで、10月も高尾山に来ていたのらしい。「できるだけ毎月来ようと思ってるんだ〜」とさわやかに宣言するクニコさん。かっこいい。たまにお供させてください。

頂上で私は「少し前まで深刻に悩んでいたが、今は人生史上最高に楽しい」「生きてみるもんだ」みたいな悟った系の話をしていたのに、下山でだんだん街の音が聞こえてくると、それに影響されてか、自分の恋愛がうまくいかないだとか、誰それの恋愛はどうなればいいみたいな、なんかそういう“場所に応じた話題”を繰り出していて、我ながら「長生きしそうだな」と帰りの電車で思った。クニコさんは頂上でも下界でもウンウンと笑顔で話を聞いてくれていた。