長嶋有さん

あとはやっぱり長嶋有さんだな、私の2011年は。
今年の手帳にね、2011年のテーマとするキーワードを4つ書いていたんだけど、その1番めに書いたのが「長嶋有」だったんだよね。長嶋有がなんなのか、話をしてみたいのか、本をもっと読みたいのか、関わって何かしたいのかは書いてないんだけど、なんかこう、好きすぎて一年の計にただただ名前書いちゃったんだろうなあ。
そんなふうに漠然とまっしぐらに大好きだった作家さんが、ネット上で言葉遊びを始めて、それを通じてご本人ともやりとりできたのは嬉しかったし、他の読者のみなさんともたくさん仲良くなれた。今年の後半はほとんどその読者仲間のみなさんと遊んでもらってばかりだったなあ。12/24なんて、ある読者夫婦のお宅にお邪魔して、読者大学生の子と一緒に読者クリスマスを過ごしたからね。その節はどうもありがとうございます。
私にとっての長嶋有さんの読者友だち第一号は、Kさんという、西に住むかわいいかわいい1コ下の女の子。2010年秋の電書フリマで出会いました。彼女の、おとなしそうな見た目に反する行動力(西の県から新宿まで日帰りで長嶋さんに会いにきてた)に私はすっかり惚れこんでしまい、もっと彼女に会いたい、長嶋さんがイベントにたくさん出てくれればまた彼女は東京に来てくれるんじゃないかと子どもみたいに願ったりしたものです。
そしたら長嶋さん、マジでイベントにたくさん出てくださるから追うほうも大変でさ...。特に今年の1/29深夜『ファミ詣』→1/30昼『ゲームムービーフェスティバル』とか、アイドルのおっかけやってるのかなって思うぐらい体力使ったもんね...。って話を、その1/30のイベントに来てたKさんにしたら、Kさんが「私にとって長嶋さんはアイドルです!」って姿勢ただして言うからますますKさんのこと好きになっちゃって、私。
とにかくそんなふうに、「長嶋有」を通じて出会う人たちがみんな素敵で、おしゃべりするにも遊ぶにもいきなりボルテージがすこーんと上がるのがとにかく素晴らしかった。その「すこーん」でたいへん楽しい思いをたくさんしたという話はまたいつかしますね(するかな)?
2012年もね、長嶋さんのご活躍を楽しみにしておりますよ。
(あっ、年が明けちゃってる...!ハズカスー)

不穏な七五調エントリを最後に2011年の日記が終わるのもアレなのできょうは合間合間にぽちぽち更新していきます。
2011年。
東京に住んでいても3月11日の地震とそれにともなう様々なことは相当に堪えました。仕事にも大きく影響が出て、そこからこっち、あがいてもあがいても今までどおりに回復せず、仕事相手を信頼できなくなることが多くて本当にしんどかったです。「好きで選んだ仕事じゃないが、結構うまくやれている」と今まで思えていたのも、本当に運と縁が良かっただけかもしれないなと。
7年も続けている仕事で、震災がきっかけとはいえずっとずっと不調が続くというのはまずいことだという焦りも募り、災害による不安だけでなく、自分の存在意義も見失って、生きている心地がしない日が多かった。親や上司をたくさん心配させたし、友だちにもたくさん愚痴を聞かせてしまった。仕事での自信喪失が響いて、プライベートでも卑屈になったり反応が悪かったりと、いろんな方に迷惑をかけた。とにかく周りの人には世話になりっぱなしで気持ちの借金がたまっているので、来年は少しでもこれを返済していきたい。今年の不調を来年は「あのときはどん底だった」と振り返られるようにしないと。
と、しんどかった話はここまで。このあとは楽しかった、嬉しかった話を書いていきます。その前に、おせち受け取って来ますね。

ご近所さん

今年はなんと言っても地元のお知り合いが一気に増えたのがマイレボリューションだった。
ひとり暮らしで会社勤めの自分にとって、生活エリアに仲の良い人ができるというのは、大げさかもしれないけど「オトナの階段のぼってる!」という感じで。学校や会社や趣味を通じて出会う友だちとは違う魅力が「ご近所さん」にはある。
そのご近所さんたちとは、地元のある中華料理屋さんの電書づくり*1を通じて仲良くなったのだけど、29歳の私が「こういう大人になりたい!」と憧れるような本当に素敵な方ばかりでして。そういう方々と同じ八百屋や酒屋を使っているというのはちょっと、うれしいですよな。
天空の城ラピュタ』の主題歌『君をのせて』に「あの地平線かがやくのはどこかに君を隠しているから」という歌詞がありますけども、この街がかがやくのはあすこに○○さんが(そしてあちらには△△さんが)住んでいるから、という気持ちでいっぱいであります*2。素敵な人がいるとわかって、地元愛がいっそう深まりました。
この年末にはご近所さん達の忘年会にもお声かけいただいて、銀座でおいしいビールを飲んだのよ。徒歩圏内に住む人たちなのに、地元じゃなくて電車に乗ってザギンで飲むっていうのがさ、大人の集まりだよね。帰りがほぼ全員同じ電車で遠足みたいで楽しかったなー。銀座と遠足。大人の渋さと子どもの好奇心。最高だじゃ。
来年も、どうぞよろしくお願いします!

*1:くわしくは→ http://d.hatena.ne.jp/asagaya_densho/

*2:これはどの土地にも当てはまるけどね。好きな人が住んでる街は魅力的。