下巻が出てたよー。
- 作者: 綾辻行人,佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/07/28
- メディア: コミック
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- 作者: 綾辻行人,佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/08/10
- メディア: コミック
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(仕掛けてきた)よし。たいしたこと書かないけど、ネタバラスかも。
原作の作家さんのことはまったく知らず、佐々木倫子漫画への興味だけで買って読んだ。佐々木倫子の画の中に血まみれの死体が何体も出てくるのが新鮮。グロくはなくて、殺人現場も淡々と描かれていて抵抗はなかった。むしろドキッとしたのは犯人の表情かな。佐々木漫画の世界って、なにを考えているのかわからない人はたくさん出てくるけど、悪者はいなかったから、そこに「合作」を感じたりして。
最終回は少し、事件がサササッと片付けられてしまった印象もあるけど、犯人の動機や心情よりも 事件を追ってきたこの夜の仲間の和が丁寧に描かれていたように思えば好し。題材の鉄道マニアに関しても、私みたいな素人から見れば「さすが佐々木先生!」と拍手パチパチもの。業界漫画が得意だよね、と。事件を謎に陥れた1件目の死の原因も非常に佐々木漫画的で、それが後味のよさを。
装丁は祖父江慎さんだけど、裏表紙の綾辻さんのあとがきもコレ、祖父江さんの案だろうか?黒の紙に黒字で書かれてるから、光を当ててインク部を反射させないと読めないのよ。「すげぇ、もしやここに漫画には描かれなかった事件の真相が!?」とか期待して一生懸命読んでしまった。実際なにが書かれているかは各自でご確認をー。
しかし何よりもショックだったのが、あとがきオマケ漫画に登場する佐々木倫子さん自身*1。髪はボブで、口元にはシワがあったよ。子どもでもいそうな顔だった。 漫画家って、自分自身もキャラ化して、時を止めて描き続けるものだと思っていたので、リアルな時の流れを見せられて妙に戸惑いました。
*1:自画像、というべきか