KENTARO KOBAYASHI SOLO CONTE LIVE ポツネン

おかげさまで3日夜に観ることができました。ありがとうございました。
そして、ちょっと、かわいくないことをいってみる。


授業参観みたいでした。
子どもは1人。
お母さんはいっぱい。
いっぱいいるお母さんたちは、全員その子のお母さん。
お母さんたちはそれぞれいろんな愛の形で子どものがんばりを見守っていました。
子どもはがんばっていました。
成功すると、「どうだ!」という顔をしてみせました。
惜しみなく拍手するお母さん。
黙ってうなずくお母さん。


小林さんの活動のひとつとして観ておけて良かったです。
「賢ちゃん、こんなことを見てもらいたかったんだなぁ」(このへんが母のきもち)とか、「これが次のラーメンズに活かされるんだろうか」とか、いろいろ思えて楽しかった。
純粋にショーとしても楽しめました。


ところで私は、小林さんが出す「NO CONTE,NO LIFE」という言葉が好きではありません。今回の公演はそれがテーマだったのか、この言葉のロゴの入ったTシャツなども売られていましたが、それを見た瞬間私はビクッとして目をそむけました。見てはいけないようなものを見た気がして。
彼が以前『Sweet7』のフライヤーで自身の紹介文に「コントの虫」と書いていたときもイラッときました。
私は彼のつくる笑いは好きだけど、彼がいろんなところで「自分はこれほどコントのことを追究している」みたいなふうに言っているのを、むずがゆく感じます。
なんでしょう、私が古い考えを持った日本人だからなのかな。「それは自分で言うことじゃないだろ」ってムッとしちゃう。「しゃらくさいことはいいから、笑わせてくれ」と思う。「人を笑わせる職業の人は、あまり俺論を掲げるとよくないんじゃないかなぁ」と心配になる。
笑いって、人が心を許すこと、人の心がゆるむことでもあるからなぁ。
あんまり構えさせないでおくれ。


なんつて。
こんなことウダウダ考えるのも、愛の形のひとつです。