キレイ〜神様と待ち合わせした女

観てきました。非常に観やすい席でした。直前に浮いてしまったチケットも無事、お引き受けくださる方がいて、またその方が隣で非常に楽しんでらしたことも含めて、いろんなことを「良かった」と思える4時間でした。そう、4時間でした(もちろん休憩含め、です)。
以下、作品内容にはほとんど触れていませんが、一応たたみまして簡単に感想を。
出演者変更だとか、再演であるという情報さえも知らなければ、蘭々演じるケガレは当て書きなのではと思えてしまうほど。 「私はキレイ」と歌い終えたあとのケガレのお辞儀が非常に凛々しくて、観ているこちらもつい姿勢を正してしまいました。 初演でもケガレはあのタイミングでお辞儀をしたのでしょうか。それとも、あのお辞儀はケガレじゃなくて、鈴木蘭々としてのお辞儀だったのでしょうか。 「以上です。いかがでしたか」とお辞儀に問われた気がしたので、私は、惜しみない拍手で返答しました。


それから秋山奈津子さん演じるカスミが愛しかったです。カスミの「ハタチになりました」という設定は、ご本人の実際の年齢からすればギャグのひとつに数えられるのかもしれないけれど、でもあんなに素直すぎる高い声と白い肌はまったくの少女で。 カスミをかばって怪我をしたケガレを、周りの人々が助けようとしたときにカスミが言った「この親切は私のもの!私の親切の邪魔をしないで!」という言葉。あまりに無邪気なわがままで、もし独りで観にいってたら、泣いていたところでした。