いつもの献立がにわかに輝きだす

6時ごろに目が覚める。腕につけていたApple Watchを見ると、このたびの睡眠時間は「5時間12分」とのこと。短くて悔しい。ゆうべ寝る頃の時間を確認しなかったが、どうやら夜中1時近かったようだ。
きのう職場を出る前に久しぶりにアミノバイタルを飲んだら、久しぶりに飲んだからなのかよく効いてみるみる元気になり、いつもなら気を失う夕飯後も眠くならず、本を読んだり、読んだ本に刺激されて日記を書いたりして夜更かししてしまった。

ふつう洗濯とおしゃれ着洗濯の2杯やっつけ、家で仕事。
昼休みが来て、もう乾いている朝干した洗濯物をとりこむと今度はシーツとタオルケットを洗濯した。平日に計3杯、夏の在宅勤務だからできるしわざだ。

在宅勤務の日のひとり昼ごはんの献立は決めている。もずく酢、納豆、インスタント味噌汁、いわし缶orサバ缶、パックごはん、白菜漬け。
今週の『生活は踊る』はたんぱく質ウィークで、月曜から木曜までずっとたんぱく質の話題を聞いていたので、そういえばと今から食べる在宅勤務定食のたんぱく質を成分表示から確認してみた。もずく酢(0.3g)、納豆(7g)、いわしの味噌煮缶(14.7g)、パックごはん(4.2g)。インスタント味噌汁と白菜漬けは外袋を捨ててしまい不明だが、わかるものだけでも26.2g。充分なたんぱく質が摂れているとわかり、いつもの献立がにわかに輝きだす。
食べ終えるとちょうど3杯めの大物洗濯が終わり、えいえい干した。暑さが戻ってきているな。

少し残業して、退勤。
仕事用ノートパソコンを閉じて片付け、台所に行き、冷蔵庫から白ワインの瓶をつかんで持ってくる。机の上の、アイスティーを飲み干したタンブラーにそのままワインを注ごうと瓶を傾けたら、怒りで手元が狂い、ワインがどぽぽぽぽぽと大量に注がれてしまった。
仕事で、腹がたつことを言われたのだった。私が任されている案件の進め方が"無駄なやり方"であり、上に評価された工夫を"珍しくない、誰でもやること"だと、その案件に直接関わらない人にご意見をいただいた。カチンと来たが、同時に「これってスーさんが言ってた"嫉妬"ってやつか?」と気づき、真に受けるなよと胸の中で唱え、その場ではなるほど、ありがとうございます、頼もしいですと時計を見ながらやりすごした。真に受けなくてよいとは思っていても、腹の煮えはその後もひきずり、鎮めるために退勤即ワインをやろうとしたら、勢い余って注ぎすぎたのだった。
ジェーン・スーさんがよく話していて、数日前にもいずれかの番組で話していた「ヒトの挑戦や成果を、心配の声音で否定してくるのは、たいてい嫉妬による足引っ張りである」との考えが、ばちーんとハマる出来事だった(「あっ、これ、進研ゼミでやったところだ!」)。あの考えを聞いていなかったら今回の件でわたしは不要に悩んだことだろう。歯を食いしばりクヌヤルーと腹を煮やすだけで済んでよかった。

注ぎすぎたワインを、だが酒に弱いのでちびちび舐めながら、YouTubeで100億年LOVE(Aマッソ・加納×ラランド・サーヤ×3時のヒロイン・福田)の、配信されたばかりの動画「夏の喧嘩クッキング」を見た。いま一番たのしみなYouTubeチャンネルだ。福田さんとサーヤさんが絶え間なくボケて、加納さんがせわしなくツッコむ。ツッコまれた2人の嬉しそうな顔がかわいくてたまらない。
youtu.be
動画を見終え、寝っころがって古賀及子『よくわからないまま輝き続ける世界と』を読んでいると、ダンスレッスン終わりの夫から「レッスンが終わった」を示す、踊る女性の絵文字のみが送られてきた。わたしは「レッスンおつかれさま」を示す、ミラーボールの絵文字のみを返信し、つづけて「夕飯のおみやげに期待」と、まだ自分が夕飯を食べていない事実とお弁当などを買ってきてほしい気持ちをこめたメッセージを送る。

夫が買ってきたのは牛タン弁当と牛サガリ&パエリア弁当で、きょうが焼肉の日と呼ばれることを思い出して拍手した。牛サガリのステーキが期待以上においしく、店名を今すぐ確かめたくなるが、材料と販売元記載のシールは弁当箱の裏に貼られているようだ。わたしはまだ入っているごはんをこぼさぬように弁当箱を頭の上にかかげて、下から見た。