総括などはせず

 在宅勤務。18時で切り上げる。2週間ぐずぐずしていた案件をやっと完了させたので少しだけ気持ちが軽い。

 鶯谷の食堂おぼろへ。前の勤め先で知り合った友人2人と”忘年会”。彼女たちと私の3人はどういうわけか「11月に忘年会をやる」ということにオモシロを感じており、今年も11月になると「忘年会の季節ですね(うくく)」となって、集まった。忘年会といえどもべつに1年の総括などはせず、店の料理を味わい、わたしは最近さくらももこ展に行ったことを、TさんとKさんは冨樫義博展に行ったことを報告しあった。
 TさんとKさんは今も同じ会社に勤めていて、今その会社はなんと全社的に出社することになってるのらしい。その会社はコロナ禍前からリモートワーク推奨していたうえにコロナ禍でそれが徹底されオフィスをかなり縮小していたのだが、そこにきて全社的な出社令。出社したところで執務スペースに座る場所がなく、あぶれた人たちは食堂で仕事しているそうだ。会議室も奪い合いで、結局みんな自席から(食堂から)Web会議に参加しているという。そんなギャグみたいなこと、あんなにスマートだった会社が?と信じられなかった。Twitterを買収したイーロン・マスクTwitterの社員に週40時間以上の出社を命じたニュースを少し前に聞いて(彼の他の施策とあわせて)理不尽に思っていたが、経営者としてはやっぱりひとところに集まって仕事してもらいたいものなのだろうか。

 自家製ハックルベリーシロップのソーダ割、前菜四品盛り合わせ(白滝のたらこ和え、ヤーコンぽん酢、かぼちゃ煮、万願寺じゃこ、ローストポーク。「四品」の名で五品)、赤ワイン、洋梨ベーコン、ピーマン春巻、コロッケ、ジャグリーギネスクリームソーダ干し柿とカマンベール、唐揚げをいただく。食堂おぼろのコロッケは色っぽい。

食堂おぼろのコロッケ
食堂おぼろのコロッケ

 “忘年会”なのに、別れるときも誰も「よいお年を」とは言わなかった。Tさんは「まもなく実家から柚子が大量に送られてくるから、届いたらおすそわけさせてくれ」と言っていたのでたぶん年内にまた会うのだろう。