辛口のことももっと言ったらいいのに

  • ツナ水菜トマトの和風サラダ
  • たことじゃがいものアンチョビ炒め
  • ひじきごはん
  • ビール(ドライプレミアム豊醸)、ハイボール(白角)

 定時退勤。地元スーパーで家主と合流。メニューを提案したのはわたしだが、帰宅して、ちょっとベランダで土いじりなどをしてたらいつのまにか2品が食卓に並んでいた。ベランダにパセリの鉢を増やした。
 ドライプレミアム豊醸、アサヒのビールを飲む作法として一口めをぎゅーっと一気に飲んでみると覚悟以上の辛口で、思わず家主と顔を見合わせた。しかし缶のラベルには「コク・香り・アルコール分 すべてが最大級」なんて書いてあるだけで辛口には触れてない。辛口のことももっと言ったらいいのに。それともアサヒにとってこの辛口は商品名にドライと謳うだけで充分な程度の標準搭載で、いつもの辛口に、コクを足したことでこのズンとした刺激になったのだろうか。二口めから慎重に飲むと、もうそれほどからくもないし、コクや香りも、他社の同系と比べれば最大級と言うほどでは……という感じだった。ビールを慎重に飲んではいけない。それでも一口めの衝撃は他のビールに替えがたい魅力があるのでまた買うかもしれない。
 夕飯を終えた頃に『祖父江慎+コズフィッシュ』が届いた。子どもの頃、百科事典をひらくときそうしたように、膝においてページをめくった。このさき何十年もかけて何度も読む。ふと奥付を見ると、キュートなオチがついてて(キュートなどと言ってられない経緯もあったらしいと知ったうえでもあふれるこのキュート、と)笑う。

祖父江慎+コズフィッシュ

祖父江慎+コズフィッシュ