稲妻ロンドンハーツ(カミングアウト温泉)

16日の朝6時に起きて録画分鑑賞。
番組冒頭は「格付けしあう女たち」という企画が放送されていたのだけど、朝っぱらから精神衛生上よろしくない感じだったのですっ飛ばした。早送りの中でチャカチャカと身を乗り出し指をさして罵りあう女性タレントたちの姿が哀しくておかしい。タレントなんてむやみに憧れるもんじゃねーなーとか思った。というか小沢真珠いいのか。口角下がってんぞ。皆様お疲れさんでござんす。


そして!お待ちかねのカミングアウト温泉。本日は若手芸人SP、というか人力舎SPだやね(嬉)。

まるでヤル気が見られない鈴木さんに、塚地さんがダメ出し。 「収録の直前に近くの川で釣りするな」「遅刻の言い訳がひどすぎる」「天然が度を超している」「大切なことを仕事仲間(相方含む)に報告しない」など、続けざまに鈴木さんへの不満を並べる塚地さん。しかし仕切り壁のこちら側では真面目に聞いている様子もなく、あちこちに設置されたカメラを覗き込んで遊ぶ鈴木さん、という図。
鈴木さんの遅刻の言い訳はいつもだいたい「電車が遅れた」で、たまにひねっても「犬に噛まれた」。しかも、一応リアリティを出すために皮膚をぎゅっとつねって「ここを噛まれた」と見せてくるらしいのだけど、それで言い訳が通ると思ってるところが大人として素晴らしい。
また、度を超した天然の一例として"打ち合わせ中に手持ち無沙汰で伸びをしたら、その手が非常ベルに当たり鳴らしてしまった"というのが挙げられていたのだけど、それは本当ですか。 それに対して鈴木さんは「だって、そこにベルがあるから」とまで言ったところで「お、今の、登山家みたいな言い方だ!」と一人喜んでまた塚地さんの神経を逆撫でしていたのがオモシロ。
「ヤル気を出さないと先輩にかわいがってもらえないし、しまいには仕事がなくなるぞ」と塚地さんの諭しも甲斐なく「俺、そもそも芸人が嫌いなんだよね」(鈴木)と爆弾発言。「あいつらよー、いけ好かないんだよなー」(鈴木)そんな姿勢で今後大丈夫なんですか(笑)。


不満を並べてきた塚地さんが今度は「お前は何かないの」と鈴木さんに振ると「えーっとね・・・塚っちゃんは、イビキがウルサイ」(鈴木)、「仕事の話をしろや!」堪りかねた塚地さんの手は噴射ボタンを。
激しく顔を攻めるお湯が鈴木さんのメガネを飛ばしてしまい、命の次に大事なメガネがなくなった、と慌てて水中にもぐって「メガネメガネ」の鈴木さん。おケツ丸出しなんですけど。
なんとかメガネが見つかって安堵する鈴木さん。小窓からその様子を見つめていた塚地さんが「メガネ・・・あって良かったな」。やっぱり相方のメガネに何かあったら責任感じるよね。 「塚っちゃんには恥ずかしいとこ、いっぱい見せちゃったなぁ・・・」と照れくさそうに鈴木さん、それに呼ばれて塚地さんも照れていると「俺、素顔を見られるのが何よりも恥ずかしいんだよ」(鈴木)、「そっちかーい!」(塚地)と、コレ、美しいシメ。



で、以下、ドラドラをあまり知らない人間の戯言。

この一連の応酬を見ていて思ったのだけど、鈴木さんの面白さは天然一本だけではないんだね。だって数分のVTRの中で(編集のチカラもあれど)絶え間なく笑いを取っていたのは鈴木さんのほうだったもの。
こういう素を見せるような場面で、あくまでコーナー趣旨に従順な塚地さんの真面目さを再認識したのと同時に、趣旨を一切無視して自分を楽しんでしまう余裕の鈴木さん、という対照的な2人の関係に興味が強まったよ。
長らく私は「ドラドラは塚地さんの渾身の努力で成り立っている」と思っていたし、振り返れば実際そういう部分もあったのだろうけど、今のドラドラの面白さには、この鈴木さんの余裕も充分な効果を与えている気がする。「努力している塚っちゃんがいる」という信頼から生まれる余裕。
それに、いくらヤル気が無いと言ったって、本当にヤル気のない人間がこの業界で10年もがんばってこられるとは思わないし、そう考えると「ヤル気が無いキャラ」を断行している鈴木さんの深さなどを感じてみたり。
追い込み型の塚地さんと発散型の鈴木さん、呼吸みたいで、いいなぁ。

浴場に入ってくるなり「よろしくお願いしまーす!」と元気良く深々とおじぎをする柴田さん*1、続いてもう一方の扉から「ホントありがとうございまーす!呼んでいただいちゃいまして・・・」と山崎さん。本日もいい具合に腰が低いわ。
「最近いい感じだよね〜」「10年やってきてるからね〜」とまずは自分たちを讃えあう2人*2。そんな好調のアンタッチャブル、しかしもっと売れるためにコンビ名を変えようと提案する山崎さん。さまぁ〜ずくりぃむしちゅーと続いて「三番煎じだぜ?」と柴田さんは難色を示すも、お構いなしに新コンビ名を掲げる山崎さん。その名も"ドンチャンBOYS"。「ほら、僕らドンチャン騒ぎ好きでしょ?それに、いつまでも少年の心を忘れたくないっていう意味のBOYね。あとコンビだから"S"」(山崎)なんだそうだ。「有田さんも『結構いいじゃん』って言ってくれた」(山崎)となおもプッシュ、しかも「"ドンチャン"部分は有田さん発案みたいなところあるからね」(山崎)。 やっぱり改名して売れたいならウッチャンに名付けてもらなくっちゃねぇ。
意気揚々と改名を勧める山崎さんに対し「ところで、その有田さんとの話なんだけど」と今度は柴田さんから。「有田さんとのコンパのせいでネタ合わせに遅刻するっていうの、やめてくれ!」(柴田)との注意に。「今日のこの温泉の収録も『コンパがあるからずらせないですか』って相談してたけど、ずらせるわけないだろ!」怒り心頭の柴田さん。それなのに山崎さん、ちっとも悪びれずに「だって前から約束してたから・・・」。プライベート優先かぃ(笑)。   だけど、まぁネタとして極端に言っているとしても、実際問題、有田さんもチャブも今は家に帰る時間もないんじゃないかと思えるぐらいに出ずっぱりなのに、それほどまでコンパに勤しめる気力と体力は一体どこから湧き出てくるんだろう。やっぱりノリにノッてる人というのは睡眠時間限界まで動きたいと思ってしまうのかな。そういえばいつか伊集院さんも「有田くんと麻雀やってたら、眠りながら牌を出していて、しかもちゃんと勝ってた」と話してたし、すごいよね。ホント、彼らのコンパに参加してる女の子たちは貴重な時間を過ごせているんだわ。心して楽しみなさい。


で、なんでもかんでも有田さん有田さんと答える山崎さんに苛立った柴田さん、ついに「ロンブーさんと有田さん、どっちが大事なんだよっ」と責める。「そんなの答えられないよ〜」と濁す山崎さん。それなら「どっちを尊敬してるの?」(柴田)、「そりゃ有田さん」(山崎)、「じゃあ今後仕事をしてくのは?」(柴田)、「長い目で見たら・・・ロンブーさんかな〜」(山崎)という応酬に、山崎さんのテキトーさが光ってた。そしてそのテキトーぶりを引き出す柴田さんの訊き方も巧いなぁ、相方をよく活かしてるなぁと感心。


しかしここで山崎さんも「じゃあ俺も言わせてもらうけどさ、ネタ作りのときに『こういうツッコミしたいから、ボケ考えて』っていうの、やめてくれない?」と苦情を。「ダースベーダーじゃないんだから」なんてツッコミを先に提示されてもボケを考えようがなくてツライ、と山崎さんが訴えるも「いい機会だわ、俺、最近も言いたいツッコミがいくつかあるのよ。ちょっとやってみようか」と苦情に取り合わず、新しく考えたツッコミを試したがる柴田さん、「わかった」山崎さん即答。数秒前の流れを覚えていないアホの子どもみたいでかわいらしい(笑)。
で、以下はその柴田ツッコミ集。

  1. 「俺の親友はポケットティッシュか!」
  2. 「俺は温泉玉子か!」
  3. 「香らない芳香剤じゃないんだから」
  4. 「お前は地球の地軸か!」

このお題(もはや大喜利)に対して山崎さんが苦し紛れにボケを出す。
1.に「お前の親友、街で配られてたぞ」を出すも「そんな状況ない、もっと自然に」とダメ出し柴田さん、山崎さんに向けられたお湯噴射ボタンを押す。と、ジェット噴射なお湯が山崎さんの鼻を直撃、ガハガハとむせる山崎さん。 しかしめげずに、もうひとつ1.へのボケとして「お前の親友、白いな〜」。噴射。「それは『豆腐じゃないんだから』っていうツッコミに対するボケでしょ」(柴田)と独特の添削。
続いて2.のツッコミには「お前の親友、中心黄色だなー」噴射。「もう親友に限らなくていいよ」(柴田)。 3.には「トイレ、臭ってなかったぞ」噴射。 そして最後に4.へ「俺はピサの斜塔!」噴射。でも「今のいいかもしんない!」とOKサインを出す柴田さん、じゃあ噴射しなくていいじゃん(笑)。しかもOKの基準がやっぱりわからない。


また、必死にボケを考えながらも、同時にジェット噴射と戦っていた山崎さん。3問目あたりからは両手で鼻を覆うという技を編みだし「鼻ガード開発した!」と喜んでいた。
そして4問目の噴射を受けたところで山崎さんは立ち上がり、仕切り壁の小窓をガラッと開け、とうとう柴田さんに向かって抗議するのかと思いきや「発見したよ!鼻ガード」と報告。無邪気。

連続噴射でずぶ濡れになった山崎さんを見て「海坊主かお前は」(柴田)、「うん・・・海坊主だね」(山崎)。怒りなさいよ(笑)。


最後は「やっぱ、楽しいなー」「これからも仲良くしていこうなー」「そうだなー」と、さんざん遊んだあとの夕暮れ帰り道の小学生みたいに友情を誓い合う2人。可愛い・・・。



仲の良いチャブを見て、清々しい気分で出勤した次第。

*1:「あーうぜぇ」(淳)

*2:「10年なんだ・・・」と驚くモニター前の一同