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予期せぬ鯛

  • 鯛と青ねぎソテー、梅肉しそソース
  • 新じゃがのサラダ、玉ねぎ荒みじんと鰹節梅肉和え
  • オクラとニンニクのマリネ 「だし」がけ
  • ニラ玉スープ ネギしめじセロリ入り
  • トウモロコシ
  • スーパードライ、銀牡丹

 仕事がおまつり状態で、夕餉リクエストも送れず、残業するとの連絡も入れられず20時半過ぎにヘロヘロと会社を出る。帰ると予期せず鯛。きょうは何の日だったか、何かいいことあったのかと訊くと毎日がいい日ですとかわされた。貧乏性だからまだ突然の鯛に納得できずにいると、本来はカジキマグロを使うべきが手に入らず、鯛が並んでいたから(知ってる魚の種類だから)それにしたということだった。マグロがなければ鯛を食べればいいじゃない…!なんたるアントワネット。まあいいか。何もない日でも鯛を食べていいんだ。
 思えばDDBBQの翌日から2人とも外出外食つづきで家主の料理を食べるのは先週の月曜ぶりだった。久しぶり(というほど間はあいてないが)に自宅でごはん、魚と野菜がふんだんに、しかも願ってもない鯛。ありがたい。なんのひねりもなく言うが、幸せだ。なんでもない日にごちそうを作ってもらったという状況だけでなく、どれもじつにじつにおいしくて(家主の味つけがだんだんわたしの母に似てきた)、テレビもつけず会話もせず全神経を味覚に集中してひたすら「うまい…うまい…」と食べた。
 さっき「願ってもない鯛ありがたい」と書いた。しかし本当は鯛ってなんでそんなにありがたがられるのか、鯵だって鯖だって全然うまい、魚に貴賤なしと思っていた。だけどやっぱ鯛すげーうまい。淡白なのに旨味が濃くて身がぷりぷりとほぐれていくのである。食べられるためにほぐれてくれるようだ。鯛を食べる気構えがないまま食べたせいか、魚としての鯛のすごさに打ちのめされた。スーパードライじゃ、鯛や新じゃがの淡い甘塩さに合わない、もったいない、と急いで純米吟醸・銀牡丹をあけた。