そら豆ご飯

  • ソーセージとチーズとシソのチヂミ風
  • セロリサラダ、ヨーグルトとすだちのドレッシング
  • ナスと舞茸の煮浸し
  • そら豆ご飯
  • プレミアムモルツ、日本酒(銀牡丹)
  • さくらん

 さくらんぼが大量にあるから持っていけと呼ばれ、会社帰りに実家へ。初夏から秋にかけて両親はほとんど山形で過ごし、たまに東京に帰ってくるという生活をしている。山形に行く、あるいは東京に帰る日程は娘らには知らされず、こうして「さくらんぼ持ってけ」「野菜持ってけ」の連絡によって、あ、いま東京におわせらるると娘らは知る。
 玄関先で靴も脱がずにさくらんぼが出てくるのを待っていると母に「上がっていきなよ」と言われたが、家主がご飯つくって待ってるから一刻も早く出たいと言うと母も急いでさくらんぼを包んだ。家でごはんが待ってる、は母に対してはどんな事情よりも優先度高く切り上げてもらえる理由になりそうだ。家主が毎回ごはんを作ってくれていることは両親には伝えているし、そのことでわたしを情けながったりしないで「ちゃんとごちそうさまを言うんだよ」と、言葉を覚えたばかりの子どもに教えるようなことを言って、あとは、なんて幸せな子だろうと喜んでいた。
 そら豆ご飯のそら豆が芋のように甘くふくふくとしている。おかわりした。セロリはわたしが勝手に買ってきて、セロリを初めて料理に使うという家主はわたしに確認しながら葉までサラダに入れてくれたのが嬉しかった。銀牡丹という福島の純米吟醸酒がとても飲みやすく、あっというまに瓶が空になった。