アメトーーク「好感度低い芸人」

  • 11/14(木)放送

見るまで気が重かったが(芸人だとわかっていても感情移入してしまうので)、見てみたら「それでも彼らをテレビでよく見る理由」がわかるぐらい面白かった。特に品川さんと陣内さんが見事だったなあ。みんなでワーワーとボールを投げてるようで、2人は速度とコントロールの安定ぶりが際立っている。番組の後半にもなると、品川さんや陣内さんが何か言ってくれないかなと期待して見てる自分に気づくという。
しかし西野さんのキャラクターは別格ですね。今回ああして“好感度低い芸人”の中にいたから面白さに昇華されてたけど、そうじゃないところでは持て余してしまうほどの天然で強烈ななにかがあるよ。西野さんが異議を申し立てるときにいちいちポーズがキマっちゃうことをイジるくだりで、ワーワーに埋もれて井戸田さんが「参り方がオシャレだよね」って言ったのがすごく面白かった。「参り方」って言葉がいい。あと西野キメのBGMにラルクの「♪乾いた〜」が何度も流れるところも笑った。
綾部さんや福徳くんは好感度低いってほどじゃないというか、虫の居所の悪い一般人たちの気まぐれや八つ当たりに巻き込まれてるだけって感じがしたなあ(まあそこで好感度高ければ巻き込まれないのでしょうが)。あと品川さんが(格闘技で使う?)木の棒を持っているという話で、むしろ私の中の好感度が上がった。大人が木の棒を自慢げに持ってる、っていう話だけ聞くとすごく間抜けで可愛らしい。一緒に仕事してたらギョッとするかもしれないけど。
まあ品川さんも番組最後に言ってたけど、1度好ましくない印象を持った人は、棒を持とうが冗談を言おうが、何やってたって鼻につくからね。私だって、何かをきっかけに心が離れた人の、歩き方すら許せなくなることがあるもの。とはいえ“近しい人がどう思っているか”のエピソードやコメントは、(西野さんを除いては)どれもたいしたことのないものばかりで、それが彼らは近しい人とはうまくやってることの証であるとも思った。