アーリーチャップリン

番組内容(TBS公式) 有田哲平を中心にした、「コント」ではなくマジメに「小芝居」を楽しむ番組、それが『アーリーチャップリン』! 番組では、有田を始めとした芸達者な出演者に、あるシチュエーションでテーマに沿った「小芝居」をしてもらう。その中で「最も輝いた出演者」には、ベストスモールアクターの称号が与えられる。「小芝居」のシチュエーション、テーマ、そして誰と誰が演じるのかは、その場で伝えられる。出演者は即興で、しかも共演者との息を合わせての「小芝居」を、打ち合わせ無しの一発本番で披露しなければならない。「小芝居」を披露しない出演者は、別室でモニタリングしながら好き勝手に「小芝居」を批評するが、「小芝居」が「面白くない」と判断すれば強制終了の仕打ちも・・・。 「小芝居」を披露する出演者は、芸人からモデル・アイドルそして役者が本職のものまで、有田を含め総勢8名。果たして、どんな即興「小芝居」が見られるのか!?誰が「ベストスモールアクター」に選ばれるのか!?ご注目下さい。

面白かったー。あまりに垂涎メンバー&内容なので、期待しすぎて、むしろ若干不安でリアルタイムで見る勇気がなかったんだけど、期待以上に楽しめた。
まあなにしろ友近さんがすごい。この人さえ混ざってれば何分でも続くんじゃないかという、呼吸のような小芝居。他の共演者たちが、設定を固めるようなセリフを言うたびに、友近さんはそれをスッと吸収して友近自身の道具にしていくんだよね。……と、小芝居の女王・友近さんに特に目がいったけど、河本さんも抜群にうまかった。
バカリズムは、シチュエーション《病室》では人数も多いからか少し気負って見えて(人数分の設定を引き受けるから、これは友近さん以外の誰もが手探りになるんだけど)、でも友近さんとのヒソヒソ話のところで"バカリズム"をぶっ込んだなーって嬉しかった。矢作さんと2人の《バー》では、いつもやってるかのように自然と芝居が紡がれていき見入った。升野さんはバーテンダーとして客の矢作さんにいろいろ話しかけるんだけど、状況が立体的になるような質問やコメントばかりで頼もしい。バカリズムが輪郭を描き矢作さんが色付けしていく感じ。でも途中から矢作さんがバカリズムに色付けまで委ねるようになって(笑)、升野さんもちゃんと引き受けてたね。オチまできっちりつけてた。バカリズムの即興力や矢作さんとの信頼関係を味わえた小芝居でした。あとこれ書く必要ないけどバーデンダー姿がむたむた可愛かったので……!
今回の放送の印象としては、有田さんは終始コントモードで、小芝居として見ると、彼の持ち込むオモシロが派手に感じた。振る舞いや発言がもう面白いので、それに気を取られてしまう。や、それがすごいんだけど、共演者たちは振る舞いのオモシロではなく展開で笑いを生んでたので。オーラが強いから目がいっちゃうってのもあるかもしれないなー。
ところで思いがけず「見て得した!」と思えたのは水原希子ちゃん。シチュエーション《ファミレス》で、水原さん自身が当初アテにした設定"ケータイ通話先の相手と待ち合わせ"が外れると、パッと切り替えて韓国人留学生になりきり、しかもこの留学生ぶりがすっごい巧い。水原希子公式サイトのプロフィール見たら「アメリカ・韓国のハーフ」とあったので、カタコト喋りの巧さもうなずけるけれども、それにしたってあの機転、なあ。その後のシチュエーション《海》も《部屋》も水原さんは積極的にストーリーを膨らませるような演技をしていたのが見事。一気に彼女のファンになった。最後にベストスモールアクターに選ばれてたけど、間違いないです。