爆笑問題カーボーイ:『笑いの殿堂』思い出話

6月26日放送分の冒頭トークの一部を書き起しました。
太田さんが(出まかせで)鉄道ファンをアピールするくだりで「東上線」と出したところから、まさかの『笑いの殿堂』思い出話に。これで、太田さんがこの頃の話をする際に放つ「当時はウッチャンナンチャンを敵視してた」的な冗談の理由がわかった気がしました。太田さん、田中さんのこと好きすぎる……!
関係ないですが、2人がウッチャンナンチャンを1度も「ウンナン」と略さないのが興味深かったです。

太田:俺、東上線の話とかすごいしてますよ。たぶん日本で一番電波にのせてると思う、「東上線」という言葉を。
田中:まあね、(とんねるず)貴さんか、古館さんか、お前だな。
太田:新田恵利はそんなに言ってない。
田中:そうだね。それはわかるけれども、だからといって……自分の経験談の舞台が東上線だったということで、「電車が好き」っていう話にはならない。
太田:電車が好きなの。東上線。東、上、線。
田中:じゃあさ、『笑いの殿堂』の最初の頃の、みんながそれぞれ電車になるコントでいうと、東上線とかの馬鹿にされ方とかあったじゃない。
太田:東上線はオチ
田中:東上線はオチだから。しかもあの時はね、おきゃんぴーのマリコか誰かがやったんだよね。
太田:東武東上線(の役)を。あの、かわいいコは……なんだっけ。
田中:かわいいコ?かわいいコって誰?
太田:かわいいとされる……。合同コンパ(のコント)でしょ?かわいいとされる線は何線みたいな。
田中:ああ、それはだから東横線とか。
太田:東横線だっけ。
田中:たぶん。
太田:「松陰神社前(駅)」って言ってたのは誰だっけ。
田中:あれはピンクの電話のミヤちゃん(竹内都子)がやってた世田谷線
太田:世田谷線か。世田谷線ってかわいい(という設定な)んじゃなかったっけ?
田中:いや、世田谷線はちょっと馬鹿にされてるの。マイナーで「知らねーよ!」(ってみんなからツッコミ受ける)みたいな。
太田:入江(雅人)はなにやってた?入江さんは。
田中:あのコントは……たしか女の子(だけ)がやってたんじゃないかな。
太田:や、何パターンもありましたよ。
田中:あ、そっか。
太田:ウッチャンナンチャンの、言ってみりゃ十八番ですから(路線コントは)。
田中:そうだね、日比谷線とかね。
太田:あ、日比谷線だ。かわいいとされてる(路線は)。
田中:もしかしたらそれが(男版では)かっこいいとされてて、「俺は日比谷線だぜぇ」みたいな感じで。……《リスナーに説明するように》いわゆる(路線などの)擬人化コントっていうのがあったんですよ、今から24年ぐらい前に、ウッチャンナンチャンがよくやってた。ね。
太田:俺らが生まれて初めてやったコントだね、テレビで。
田中:そうだね、テレビでやったのはそうだね。
太田:俺、ものすごい緊張したの覚えてるもん。
田中:ああ。
太田:何かアドリブでやろうとしてリハーサルでやってみて、ぜんぶ却下されて、「あーもうダメだ」ってすごい落ち込んだの覚えてる。
田中:太田さんはね、ええと、セーラムライト。
太田:セーラムライト!セーラムライトの役なんだよ。
田中:タバコの(擬人化)コント。
太田:それがまた俺の(太田光という)キャラがまだみんなわかんないから、なんかキザ……みたいな役をあてられて。お前はショートホープなんだよな。
田中:俺はショートホープ。
太田:お前はハマったんだよな。
田中:俺はわかりやすくショートホープ。
太田:お前はほんっ……とに魂売ったからな、あの時。ウッチャンナンチャンに。
《スタッフ笑い声》
太田:リハーサルでウケちゃって、すっかり俺を置き去りにしたからね。
田中:置き去りにしてない。
太田:ほんとに「コイツ信用できない」って思ったもん。
田中:そんな、いいとも特大号のさまぁ〜ずの三村みたいなこと、俺はしてない。*1
太田:した、した!すーごい、した!長期に渡って、もう……。しかも!俺のアドバイスから、なんだよね。お前がハマったの。
田中:……あ、わかった。最初のコンビニのコントで、客(の役)をね。
太田:コンビニにいろんな客が来て、(店員役の)ウッチャン野沢直子が「おっと次に来たのはバカカップル!」みたいな実況中継をするの。それを俺ら(客の役)はパントマイムでやるっていう。
田中:そう、それで太田さんはまだキャラがわかってないから……
太田:俺は二枚目をあてられて。
田中:二枚目の役とか、普通の役が多くて。
太田:彼女と2人で来る、みたいな。
田中:あのー、"女子高生"っていう、当時、若い女の子2人組がいて、その、かわいいほうとカップルみたいな、ね。
太田:イチャイチャしながら。
田中:「おっとイチャついてます!」とか、そんなような(実況されてた)。
太田:もうどうやっていいんだかわからなくて……。
田中:全然ね。やってたよね、一生懸命ね。
太田:そしたら……あの……小僧は、あれなんだよな、
田中:……なんで小僧って(笑)。当時の(俺の呼び方)……。
太田:蘇ってきた(笑)。……小僧が、(コンビニ品物)搬入の?
田中:いや、違う。俺はね、道路工事現場の警備員かなんかの(役)……が、ちょっとした休憩にメシを買いに来るんだけど、もう、勝手知ったる感じで買うものも決まってて、一直線にバーッと行って、サンドイッチとか飲み物とかポンポンポンと取って、ダーンってレジ済まして帰るという。
太田:それをね、あの頃はまだみんな若手で、ウッチャンナンチャンですら、初の自分たちの冠番組だっていうんで、長峰さんていうプロデューサーが……ひょうきん族のディレクターの方ですけど。初めてだから、もう1ヶ月ぐらい稽古するんだよね、コントを。
田中:そう、もうお芝居をつくるみたいな。
太田:フジテレビで毎日、深夜。
田中:うん、夜中やったね。
太田:夜中3時ぐらいまでな。1ヶ月ぐらい同じコント。いろんなコントあったけどね。稽古して、膨らましていくんです。
田中:そうそうそう。
太田:コンビニのコントはわりと大ネタだったんですよね。全員出演するみたいなやつで。で、俺はもうどうやっていいんだかわからなくて、とりあえずまあ、言われた通り、こう……。
田中:あんまり太田さんにはギャグがなかったんだよね。
太田:とにかく、若い、イチャイチャしてるカップル。それで、田中くんのやつは、……小僧のやつは、
田中:なんで小僧って(言い直すの)
太田:台本には「早い、早い!(買うもの)わかってるから目的地まで早い!」みたいな実況が書いてあるんだけど、お前がね、
田中:早くない。
太田:全然早く動かないんだよ。で、いまいち、リハでやってても「なんか……違うな」みたいな空気になってて、で、演出も「どうすりゃいいのかなー」ってなってて。俺は(どうすればいいか)見えてたの。あれは、本当に早足で、直角に曲がるぐらいの芝居をすれば絶対ウケるはず、って。ピュッと来てピュッと行く。あっという間に。実況が間に合わないぐらいの早さでやりゃウケるはずなのに、お前は勘が悪いから、
田中:ウッフッフ
太田:普通にちょっとぐらいの早足でやってて、(俺が)「それじゃあお前ダメだよ」って呼んで、「あそこはもう、ウッチャンの実況が間に合わないぐらい、わざと意地悪するぐらい早くやれ」って言って、次のリハで(田中が)そのとおりやったら、それが、どハマリしたんだよね。
田中:そう、ウケた。
太田:「ウハハハ!」って大笑いして「たーなーかーくーん!」ってみんなが。
田中:ワハハハ(笑)
太田:そっからですよコイツ、すっかりウッチャンナンチャンに魂売ったよね。
田中:売ってないよ!いい人たちだよ……。
太田:リハ中とかもなんか、みんなの前でモノマネしたりなんかして。ダースベーダーの真似とかしだして。「コォーッ」とか言い出しちゃって。俺まだ全然、(共演者との)壁取れてないのに。「田中くん、(モノマネ)やってよー!」とかナンチャンに言われて
田中:《ナンチャンの声真似で》「田中くん、田中くん、ダースやってよ!」ってナンチャンが
太田:それから(田中は)全部がハマるようになって。一躍スターなの。
田中:そんなでもないよ!
太田:いやいや、なったよお前。
田中:それはお前はそう見えたかもしれないけど、
太田:みんなにワーワー言われて、爆笑問題の……みんな(俺らのこと)知らないから、爆笑問題の面白いほうなんだっていう空気になって。調子に乗ってお前、
田中:いやいや「面白いほう」とはなってない。
太田:最初は俺なんかとリハ室のはしっこにいたのに、それがもうすっかり、待機する場所もウッチャンナンチャンの隣ぐらいになって
田中:なってないよ!全然そんなわけない、お前と……
太田:休憩中とかも俺とまったく目を合わせない。
田中:お前と(ホンジャマカ)石塚さんと3人でいたよ!
太田:いやいやいや、石塚さんもリハ室でハマってましたから。ただ、食事をとる時だけは3人で、その時に俺が「冗談じゃねえよ」みたいなこと言うと、お前と石塚さんが「そうだよなー」って言って、なんか俺以上に悪口言って(笑)。もうさ、信じられなかった、お前ら2人。リハ行くとすごい和やかにやってんだよね。
田中:いや、だから別に、和やかにはやる派だから俺は。
太田:考えらんなかった、あの時。
田中:仲良くは、別に、する派だから。
太田:だって俺がまだ取り残されてるっていうのに
田中:だからその架け橋になるかもしんないわけだから
太田:架け橋もなにも、俺のこと無視だから!はっきり言って。
田中:無視はしてない!
太田:まったくこっち見なかったよ。そうだよ、本当にそうだったからね。
田中:……。
太田:それで俺は、不安を感じてたわけだよ。「爆笑問題ってこのまま、こういうふうに」……
田中:(笑)
太田:だって最初だからね?テレビ初だから。「こういう、明るく爽やかな」……。俺は、当時から社会派だったから、ネタが。ブラックだったから。
田中:うん。
太田:「ちょっと待てよ、このままこの波に」……
田中:《誰かの声真似のように》「フジっ子になっちゃうからな!」つってな。
太田:それはあの……ギンジさん(笑)。ギンジ・シュウスケっていう漫才師がいたんですけど、まあいい歳で、
田中:六本木ギンジさんていうね。
太田:六本木ギンジって、関西人なのに、東京来て"六本木ギンジ"って名前つけちゃって自分で
田中:流れ星シュウスケさんとね。
太田:「これからフジっ子やでー」つって。帰りに同じ東上線に乗って帰ったんだけど、「これからはな、フジっ子や。フジっ子になったら売れるでー!」つって、1回めで降ろされちゃって。それ以来見てない。
田中:ね。
太田:それで俺にアドバイスしてくれたんだよね。『フリテンくん』かなんか持ってて……
田中:植田まさしのね。
太田:「これ、ええで。結構ギャグ載ってて。参考にしたらええ」って、それパクリじゃねえかって言ったんだけど……よくわかんなかったね、あの人。
田中:そう、だからそれで、そうやって俺が染まっていきそうなのを不安に思った太田さんが、ある時それを爆発させたのが、新宿のファミレスですよ。ね。デニーズでね。
太田:いや、だってもう俺、言わなきゃダメだと思ったもん。
田中:西新宿のな。高層ビル街の、デニーズだか……
太田:「お前なあ、ほんと爆笑問題やっていくつもりだったら、魂売るんじゃねえよウッチャンナンチャンに。お前ウッチャンナンチャンに入りたいのかよ。だったら入れてもらえ」
田中:「入れてもらえ」って(笑)
太田:すげーマジで。マジギレ。
田中:そうそうそうそう。
太田:すっごい不安だった、あの時。
田中:だから、ちょうどこのあいだオンエアだった『ストライクTV』に今田(耕司)が来たときだったよね、
太田:そう。
田中:あの時もこんな話したんですけど、その(『笑いの殿堂』の)時に今田・東野が初めて東京に出てきてテレビに出るっていう。
太田:で、今田・東野も結構それなりにウッチャンナンチャンに対する、こう……「西から出てきた」……
田中:東のウッチャンナンチャン、西のWコウジ。
太田:今田、言ってたもんね、「東京勢が冷たかった」って。
田中:そうそう、だからこのあいだ話してびっくりしたのが、そう見られてたんだね。まったくそんな意識なかったね。
太田:俺は特に、冷たいもなにも、
田中:みんなと壁を作ってたもんね。
太田:みんなと壁を作ってたし、今田・東野っていうのはもう、大阪でかなりのレベルだって聞いてたから、俺とかが対等に会話しちゃいけない人たちだと思ってたからね。スターなんだと思ってたから。ウッチャンナンチャンと同じくくりで。俺なんかは全然、後輩だし。だから、とてもじゃないけどこっちが緊張してたよね。
田中:そうそうそう。
太田:それが最初(の出会い)ですから。今田(が主役)のコントで、俺ら精子役で
田中:ね。今田と俺らの3人が精子なんだけど、今田がメインの精子で、のちに生まれて赤ちゃんになるとか、そういう。
太田:「僕は精子!」とかやるんだけど、今田のうしろで俺らが「ヮヮヮヮヮ」とか言って、白い全身タイツ着て揺れてるってだけの。セリフなしっていう。
田中:そうそう、そうだよ。ま、でも俺はほんとに、ショートホープがあって
太田:(憎そうに)あれがどハマりしてな!お前。それであと、コンビニだよ。
田中:コンビニな。だから2カ所、笑いがあったんですよ、オンエア上のね。
太田:いやもうお前は本当に調子に乗ってたからな、あの時。かなり絶好調だったからな、お前。頂点だよあそこが。お前の。
田中:全然頂点じゃない……。いやお前はそう思ってたのかもしれないけど、俺は全然そんな
太田:俺は「爆笑問題のイメージが」って、すでに思ってたから。「爆笑問題のイメージが壊れる!」って思って(笑)
田中:(その前に爆笑問題を)誰も知らないんだけどね、テレビ初出演で(笑)。セーラムライトやらされてね。
太田:セーラムライトはもう、いろいろやってみるんだけど全部「ちょっとそれやめとこうか」って言われて、どうにもできなかった。
田中:で、そのオンエア見た太田さんのお母さんが(太田に)まったく気がつかなかったっていう。(オンエア)見たのに。
太田:「あんた出てなかったじゃん」って言われて。
田中:「田中くんはショートホープってわかったけど…」「いえいえ、同じコントで(太田くんも)セーラムライトで出てたんですよ」「え!?」って言ってたからね。あれびっくりしたね。だからそれだけやっぱり(太田は)全然キャラ外なことを(笑)
太田:俺もねえ、どうしていいんだかわからなかったんだよなあ、あの時。しかも、カメラ前でコントやるのは、あのセーラムライトが初めてだったから。
田中:そうだよね。
太田:手が震えてたもん。
田中:緊張したよね、そりゃね。
太田:緊張した、あんなさ、セットも何もない、客も入ってないスタジオなのに。
田中:いや、だって何がなんだかわかんないから。どれが正解かもわかんないじゃん。これってこういうのが普通なのか、とかさ。
太田:本番の雰囲気が初めてだから。
田中:「はい10秒前!8!」……って、やってたのが栗原美和子なんです。それ(『笑いの殿堂』)がデビューで
太田:そう、デビューで
田中:おなか痛くなって。
太田:え!?でも全然……そんな風には見えなかったよね。
田中:そうだよ。緊張でおなか痛くなったんだって。それで胃薬探して飲んで、(おなかを)ぐーってやってたんだから、緊張して。
太田:だってADのくせにさあ、アクセサリーじゃらじゃらさせてさ、腰振って入ってきたじゃん。
田中:そうだよ。
太田:で、ダメ出ししたりしてるから、俺、エライ人なんだと思ってた。
田中:思ってたでしょ。
太田:ペーペーのADだったんだよなあ。
田中:だってもうフロアで「10秒前!」って言う役だからね。あれがデビューだったから。栗原スーザン美和子。
太田:そのあとキャラクターになってな。
田中:登場するようになった。
太田:ウッチャンがやってたんだっけ。
田中:ウッチャンがやってたんだけど、ご本人(登場)みたいな、舞台(収録)のときとか本人が出てきて。
太田:あれ緊張してるようには見えなかったねえ。
田中:うん。だからまあ、みんなそうなんだよね。実は緊張してた。
太田:いや、俺の緊張は(周りに)わかると思うよ。
田中:まあねえ。そうですよ……懐かしいねー。だから、そこから2回めのときにまたメンバーが変わったりして、定着していく……
太田:ギンジ・シュウスケ降ろされて。キリングセンスも降ろされて。
田中:(2回めからは)今田・東野も出てないよね。野沢直子も1回めだけでしょ。春一番とかね。
太田:春ちゃんねえ(笑)。あれ、怒られてたなあ、春ちゃんもなあ。
田中:下ネタやるから。コントの中でそんなど下ネタぶちこんだって採用されるわけない(笑)。「は〜る〜!」って。
太田:すっごい怒られんのね、やるたんびに。
田中:明らかに(周りが)引いてるのね。ドン引きして。(春一番の声真似で)「こんなんでどうでしょうかね」って。
太田:1人だけ違うんだよ、やってることが。
田中:「春ちゃん、それはちょっとダメだよ、放送できないよ……」ってな。キリングセンスも1回め出てましたからね。
太田:そうだよ。
田中:DVDとか出てるのかな*2
太田:出てるかな……?
田中:ビデオはあったよね。
太田:ビデオは出てた。
田中:はい、というわけで……さあ、そろそろ参りましょう。「火曜JUNK」!
2人:「爆笑問題カーボーイ」!

*1:これ何のエピソードだろう?→コメント欄で教えていただきました。

*2:VHSしか出ていない模様。DVDで出してほしい!