新連載、ヒレカツやぶり大根とともに

昨晩22時頃に帰宅すると、玄関に大きな袋がさがっていた。いつもの突発的母飯デリバリーだ。
まだ5日しか経っていないというのに、2011年2回目の母飯宅配*1。この年末年始は、大晦日の夜に実家に入り、元日の夕方に実家から引き上げる"20時間帰省"が良かったのか、親がかえって過保護にしてくれてる気がする。好き放題テレビが見たいがために自宅に戻ったのに申し訳ない。
袋からタッパーたちを出す。10個以上詰められた一口ヒレカツ。別タッパーにいっぱいの千切りキャベツ。ぶり大根。じゃこやとろろ昆布などがのった、ほうれん草のおひたし。白飯。
いそいそと、タッパーの中味を皿にあけてレンジに入れる。ふと、袋の中には封筒も入っていることに気づく。封筒の中の紙を出すと、はたしてそれは新聞の切り抜きだった。
5日から始まった、東京新聞長嶋有の連載だ・・・・・・!
私は「(同じ本を3冊買うほどいれこんでいる)長嶋有の連載が東京新聞で始まるのよ、週末に切り抜きに来るからね」としつこく言ってはきたが、母は、これを、掲載日に切り抜いて、すぐ持って来たのだった(まさに猛スピードで母はだ)!しかもヒレカツやぶり大根とともに!わーん、おかあさーーーーーん!!!!
連載はエッセイだった。長嶋さんのカラー写真つき。
これ、母も父も読んだのかしら、と思って急いで(レンジの完了ブザーが鳴っても取り出さずに)文を読む。・・・・・・うん、大丈夫だ。面白いし、両親が見ても大丈夫だ。「ボディブロウのように」から始まるのがかっこいい。でも「魚肉ソーセージ」とかいって、ふふ、長嶋有だ。少しかしこまってる気がするのは、新聞だからか、それとも両親を意識して読んでいる私の緊張のせいか。
私が長嶋有ファンとして彼の連載開始を迎えるのは、もしかしたらこれが初めてかもしれない。しかもそれが実家でとっている東京新聞での連載だなんて、私のための連載みたいなものだ。うれしい。母のヒレカツとぶり大根も、きっとこの連載への応援なんだろう。「ひろこ、ファンがんばれ!」っていう。

*1:前回は1月3日に。しかも実はこのときもらったオカズをまだ食べ切ってない。