『音楽堂』予告編

ほぼ日の方々ありがとう。朝っぱらから高まる期待で震えました。
http://www.1101.com/ongakudo/2010-02-03.html#movie
矢野顕子の制作過程モノの映像を観るには、実は私は勇気が必要でして。
というのも自分がハタチぐらいのときに観た『SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女~ [DVD]』が「天才とはこういうものである」って具合に恐くて厳しいアッコちゃんを映していたので、まだ仕事に対するプライドや責任を知らない学生の身にとっては「わああ、あんな愛にあふれた歌う人なのに」とびびってしまったわけですね。その後いろんなところで少しずつ見かける舞台裏のアッコちゃん映像にも、やっぱり強くて厳しい印象があったし。
社会人になって自分も仕事してみて、信頼されてお金をもらうこと、たくさんの人と力を合わせて目標に向かっていくこと、狭い範囲ながらも自分の名前が残っていくことなんかを認識してからは、フィールドやレベルはまったく違うけれども、あのアッコちゃんの厳しさは当然のことだとわかってきてはいます。ただ、そんな姿を不特定多数に見せられる作り手側の自信を思うと、やっぱり少々おっかなくてかしこまってしまう。そういう理由で"舞台裏の矢野顕子"を観るには私にはまだ勇気が必要でした。
だけど、ほぼ日のインタビューにもあるとおり、この『音楽堂』の"予告編"で見られるアッコちゃんの厳しさに今まで感じていた恐さはない。人を寄せつけない厳しさではない。まあカバー曲を集めているということや吉野さんという背景を知ったうえで観ているからかもしれないけど、この10分間には、信頼する人と素晴らしい歌を作れることの喜びや感謝があふれていて、観ていてとても幸せな気持ちになりました。本当に手を伸ばすように『右手』*1を歌うアッコちゃんには泣かされてしまった。
どうもありがとう。『音楽堂』、たのしみにしてます。

音楽堂

音楽堂

あっ

Amazon画像のアーティスト名に「吉野金次」って。わあ。

*1:原曲:ELLEGARDEN