今朝のウェルかめにうなずくコーナー

化粧しながら背中で見ている朝ドラ『ウェルかめ』。
主人公の新人編集者が、ある海ガメ研究所の職場に乗り込み研究員に取材するも、うわっつらで見当違いな質問ばかりか取材相手の仕事の邪魔になっていて、相手にそのうち逃げられてしまう。その空回りな取材の疲れもあってか、主人公は取材相手の研究員のことを「あの人、別にたいしたことしてないみたい。もっとすごいことやってる人だと思ったのに」とアシスタントの男の子に愚痴るが、男の子に「自分の期待した答えが得られなければ"たいしたことない"のか」と言われ、主人公は「アシスタントのくせに説教するな」と腹を立てる。(セリフや内容は私の背中の記憶によるものです)
化粧しながら唸ったね。これ、いいシーンだなあ。男の子の発言は自分の肝にも命じなくては。
朝ドラは熱心に見ているほうではないけれども、今期の朝ドラは結構面白い。(背中で音だけ聞いている限り)主人公はびっくりするぐらい器がちっちゃい。根拠のない自信に満ち溢れていて、うまくいかないと他人や環境のせいにするし、学生の頃に描いてた夢よりもずっと地味な仕事に就き、それすらもまともにこなせないことですぐにめげ、それを周りの人間がたしなめる・・・の繰り返し。こんな朝ドラの主人公は初めて見た。やさしくて素直で向上心豊かで・・・なんていう朝ドラ主人公の時代じゃないんだな、もう。でもそっちのほうが視聴者は感情移入できるのかもしれない。脚本は・・・相良敦子さんという方か。覚えておこう。