赤塚不二夫展

昨日はこれ↓を見に銀座松屋に行ったのだ。

仕事帰りで19時から展示場に入って20時半ぐらいまでねばったのだけど、時間足りなかったな。
赤塚漫画のクレイジーぶりは噂程度に認識していたつもりだけど、その狂気が顕著な作品ばかりを生原稿で見たら、ペンの流れひとつにまでゾクゾクした。あれが定期刊行の雑誌に載って、世の子どもたちがふつうに読んできたかと思うと恐ろしい。赤塚不二夫漫画を知らない世代がどんなに新しくて奇異な表現しようとしても、たいていのことは赤塚漫画の中でやりつくされてるんじゃないかとか、人生1回分でよくここまでギャグを追い詰めたなあとか思った。見ているうちに知恵熱が出そうになった。
そんなふうにゾクゾクしつつも、「カラー原画が美しい」「肉筆の字が美しい」「若い頃の本人が美しい」と三大ウツクシさにはホレボレ。いやしかし展示会タイトルの"追悼"に何の意味があるのかってぐらい、会場のあちこちからクスクスと笑い声が漏れてました。みんな、展示された漫画の原稿読んで笑ってるの。私も笑ったよ。
祖父江慎さんによる展示レイアウトもジワジワと面白かったです。しかしもりだくさん過ぎて、1時間ちょっとじゃ『天才バカボン』エリアを終えるのがやっと。『レッツラゴン』『たまねぎたまちゃん』エリアはスルーしてしまった・・・。
最後は、楽しみにしてた『シェーッ!オンパレード』。タモさんだ!さんまさんだ!今ちゃんだ!アッコちゃん(矢野のほう)だ*1!松尾さんだ!まるちゃんだ!と好きな人ばかりのシェーッ!に興奮。タモさんの「シェーッ!」は、忠実に右足の靴下をたるませてました、マル。

ほぼ日の、

祖父江さんへのインタビューがいいですよ。最終章で思わず泣いてしまった。
http://www.1101.com/bakabon/index.html

*1:ちなみにYMOの3人、坂本美雨さんもありました