水曜日の情事 #1,#2

再放送録った。見た。やーばい。ちょうおもしろいよ。
昨晩、寝じたくがてらにちょろっと1話を見始めてみたけど、内容知ってるのにみるみるのめりこんで2話分まとめて見ちゃった。8年前のドラマだから自分の記憶の中でだいぶ美化されてるのかと思ったけど全然そんなことなかった。雑なキャストが一切なくて、演出も見ごたえある。しかも自分でも驚くほどにセリフを覚えていた。たしかに覚えてしまうほど強烈で印象深い言葉が多い。自分が見てた頃は大学生だったのに、よくこんなセリフ、心にひっかかってたなーと感心した。脚本は野沢尚だったんだね。
まず、伊右衛門や『おくりびと』やなんかで最近は黙々とした印象のモクモクモックンが、編集者としてしゃべくり倒すキャラなのが最高。息継ぎも許さないくらいの長いセリフが見事なんだよー。その長セリフに「あー」とか「うー」とか言葉を挿めないままどんどん丸め込まれる小説家役の原田泰造もすごく良くて、それらのシーンをわざわざ巻き戻してまで見返しちゃう。
あと天海祐希がゲイ友の北村一輝とランチしながらノロけ倒すというシーンもお決まりらしくて、ノロけられてる北村一輝が「うらやまし!」とか「自慢されちゃった!」とか眉毛片方だけ上げて相槌打ってるのがすーごいかわいい。そんな愛妻家であったはずの旦那(しゃべくりモックン)が自分の親友(石田ひかり)の罠にハマリだすというストーリが一方で動いているから、天海祐希がけなげに見えてもうせつない。*1
そしてかつて"親友"だった天海祐希石田ひかりの、いびつな仲良さがいい。ホラーなの。ふたりとも、テンションがやたらに高いのに目が笑ってないの。モックンがそのホラーに興味持って、どんどん石田ひかりにハマっていくんだよー。8年前に見てた頃は「なんで!天海祐希に一目惚れした男が石田ひかりなんかに惹かれるわけないじゃん!(ダンダン(机を叩く音))」と思ってたけど、石田ひかり、子犬みたいな顔してきやがるから、その顔で吐くきわどいセリフがよけいに響いてきて、男がハマってしまうのも今なら納得。
ホステス役の伊東美咲(22歳の設定だって!)や天海祐希の弟役の谷原章介も、まだ顔ができあがってなくてかーわーいーいー。でも田山涼成さんは8年前も田山涼成さんだなっていう、ね。
今回の再放送で笑えるのが、この放送、やっぱり天海祐希主演『BOSS』の宣伝用らしくて、CMに入るたびに1本目のCMが『BOSS』なんよ。そこで天海祐希が鬼気迫った顔してるから毎回爆笑。だって、ドラマ「モックン、石田ひかりに誘われ・・・」⇒CM「天海祐希、鬼気迫る」、ドラマ「モックン、石田ひかりを抱きしめ、ついにチュウ」⇒CM「天海祐希、鬼気迫る」っていうさあ。宣伝なのにタイミングが合いすぎてドラマを台無しにしてるよ(笑)。台無しといえば、CM明けに毎回"地デジカ"のアニメーションが入るようになってむぬすごくうざい。モックンの頭上に地デジカ。地デジ対応したらあのアニメ消えるってこと?うまいこと考えたなちきしょー。

*1:ところで、私のお友達に顔が天海祐希気味な女性がいまして、その方が北村一輝ファンクラブに入るほど北村一輝好きなので、ついついそのシーンの天海祐希がお友達に見えて「良かったですねえ・・・」と嬉しくなってしまうという現象が私の中で起こっていることをここに報告いたします。