やまだ眼

本屋でちょら読みして気になった本。

やまだ眼

やまだ眼

いつもここから山田さんによる例のテイストのあるあるつぶやきに対して、佐藤雅彦さんが「どうしてそういう現象が気になるか」などの解説をつけてるの。で、山田さんの脱力つぶやきに対して佐藤さんの解説は、最初は「なるほどね、そうくるか」と面白く読めるんだけど、途中から「・・・うっぜ」と思えてしまう(笑)。で、そう思えてきたところで解説がなくなって、一気につぶやき倒される、という構成。いつここおなじみの菊地さんの絵がないぶんだけ、もっとぼんやりした「あー・・・ああ」まで突かれてくる感じ。かなしいんじゃなくて。喜怒哀楽にまで振れないような。
佐藤さんによるまえがきで「山田さんが『何か新しいことをやりたい』と私の研究所を訊ねてきた云々」とあったのは興味深い。いつもここからって素をいじられるときはたいてい菊地さんに注目がいくから(方言&キャラの強さで)山田さんがどういう人か気づかなかったけど、なるほど、ブレーンなんだなあ、と。