それでもボクはやってない+Q&A舞台挨拶「教えて、周防監督!」

  • 2/17(土) 16:00〜
  • 於 新宿トーア

新宿トーア(歌舞伎町あの一帯の東亜興行映画館)はバースデー割引がある、とお友だちに教えてもらった。誕生月の人とその同行人1名が1人1000円で観られるのだそうな。しかも今回は周防監督の質問会つき。土曜の映画館で、一緒に観たかった友人と1000円ずつで入って、しかも生の周防監督に質問ができるという超お得な鑑賞となりました。
映画は評判通りとてもとても面白い。私は相変わらず「親が子を思う気持ち」を描かれると弱いので*1、主人公の母役であるもたいまさこさんには胸を締め付けられまくっていた。でももたいさんだけでなくて、この映画に出てくる人すべての言葉や表情がリアルで、キャスティングが素晴らしく良い。
いろいろ書きたいことはあれど、うまく書けない。この映画については、観た人たちが口を揃えて言う「とにかく観て!」がもっとも伝わりやすい感想だと思う。だから、「とにかく観て!」。
あ、周防監督いわく「上映時間は2時間23分なので、これからお友だちに勧めてくださる場合は『上映前にトイレを済ませておくように』とお伝えください」とのことでした。そうか、約150分だったか。しかし今思うと、上映時間は長かったけど、裁判所という静の時空間を最初から最後まで少しもダレずに撮っているのはすごいことだよなあ。
で、質問会。30分ぐらい時間がとられたのかな。周防監督はどんな質問に対しても、やさしく詳しく答えていて、ときに質問から話題を拡げて、裁判制度に対しての監督が思うことを丁寧に話していた。観客の質問は「この映画にはなぜモックンが出ていないのですか?」ということから「なぜあのようなエンディングにしたのか?」「監督がこの映画のように痴漢の疑いをかけられたら戦いますか?」など、合計で6人ぐらいの質問を受け付けていた模様。私もこの機会に、と思って1つ質問したのだけど*2、その質問に対しても非常に丁寧に答えてくださった。一問一答ではなく、ひとつの質問に4~5分かけて答えてくださるのだ。日本の裁判制度をただ否定するだけではなく、こうすれば改善されるかもしれないという監督なりの案を具体的に話していたのが印象的だった。
公式サイトの情報では、周防監督のQ&A舞台挨拶は来週も都内2カ所ぐらいでおこなわれるらしいので、タイミングの合う方はぜひ周防監督とお話してみたらいいんじゃないかと思います。

*1:朝ドラでも号泣しちゃってもう大変

*2:そしてその質問内容が後にパンフレットの監督インタビューに書かれていることを知り、ちょっと後悔。ま、映画見終わってすぐ、パンフも読んでない状態の客、という前提ではありますが