イッセー尾形のとまらない生活 2006 in 12月の東京公演

  • 原宿クエストホール

チケット戦に敗れどもあきらめきれず、当日券情報もないのに会場に直接飛び込んだら入れてもらえた!初日&平日&師走だからなんとか無理が利いたみたい。制作のみなさんありがとうございます。
イッセーさんはここ数年、ワークショップでのべ1600人の人々と会っているそうな。その1600もの刺激から出た答えが舞台にあふれていて凄まじかった。
絵描きや音楽家が、何かをきっかけに目覚めて、尋常じゃないペースで作品を生み出していく、ということがあるとする。最近のイッセー尾形のステージもそんな感じだ。呼吸するようにどんどんネタが生まれてる。新しいネタを作りたくてしょうがない、1600人から吸収したいろんな感覚が消えていかないうちに、早く形にして見てもらいたい!というような。
今年東京で2回おこなわれた新ネタ公演は、いずれもネタ本数が多く、1本の時間は短く、ストーリーよりも生態重視なものが多かった気がする。次々に見覚えのある人物が登場してショーケースのようで面白い。しばらくイッセー尾形のステージを見ていない人は、見ればその勢いに驚くのではないかしら。
ところで今日のネタの中で印象の強かったシーン。ちょっと落ち着いた年齢のギャルが誰かと話していて、愛想笑いしつつポケットからケータイをひっぱりだして遠心力でヒンジを全開にし、横目でチェックして閉じてポケットにしまう、という一連の行動を数回繰り返す。これはちょっと怖かった。やってるもんね、自分。