さよなら、ソリッドカラーの中央線

中央線もいよいよステンレス製に。なんだかすごく胸がきゅうっとする。
そんなせつなさ商法に負けてこの2冊を買ってきました。

たのしい中央線3

たのしい中央線3

この雑誌、創刊号と第2号は「うわー、読みたい、けど、太田出版だし*1」つって見送ってきたんだけど、今号はよしながふみ先生と東海林さだお先生のインタビューが載ってたので*2買い。よしなが先生の取材場所が喫茶店「プチ」だってよ!(伝わる人だけに伝わればいい情報) 太田光代さんのインタビューもあり。おー、南阿佐ヶ谷のあのハーブショップはみっちゃんの店だったのか!(伝わる人だけに。)
銀杏BOYZにだいぶページを割いているようなので、お友だちで読んでみたい方はお声かけください。
この号に限っていえば、沿線民俗学者三善里沙子*3が全然出てきてないので「自力でがんばってるなー」と思うのだけど、バックナンバーもそうなんでしょうか。
東京人 2006年 12月号 [雑誌]

東京人 2006年 12月号 [雑誌]

そんな三善さんに頼りっきりなのはこちらの雑誌。リリーさんとの対談に始まり、沿線各所にまつわるコラムをさりげなく特集ページの全体に載せていて、だったら「監修:三善里沙子」にしちゃえば、と安易に思ったりした。
年配の男性向けの雑誌なのか、読みごたえありますな。シーナマコトさんが言うところの「日持ちする雑誌」という感じ。都築響一たち写真家による中央線グラビアが寂しさをよけいに刺激する。現役で乗りながらもノスタルジックな車両やった。「小特集:山口瞳の東京地図」も面白かったです。


ところで、2冊のどちらにもメインで名前を出してるリリーさん。学生時代に住んでただけなのに、「中央線への愛と憎しみ」みたいな感じでべらべら語ってくれちゃって、売れっ子はなんでもお金になるからいいなぁと思いました。いや、いろいろ思い入れがあるんだろうけど。で、その語りが面白くて的を射ているからまたむかつくんだよね(褒めてます)。

*1:太田出版には妙に苦手意識がある。たぶんQJで何度かがっかりさせられたからかも。でもオススメしまくってる『愛がなくても喰ってゆけます。』も太田出版ですね

*2:しかも東海林先生は顔出し!初めて見た!

*3:中央線の呪い (扶桑社文庫)』などを書いてる人。阿佐ヶ谷出身、西荻窪住まい。どこかの雑誌が中央線特集をするときはたいていこの人が何か書いている